こんなお悩みに答えます。
今回は、おすすめの服の断捨離方法を状況別にご紹介します。
人によって売るのが最適な方もいれば捨てるのが最適な方もいるので、自分の状況に合わせて手放し方を判断しましょう。
もくじ
服の断捨離で売るか捨てるか迷ったときは「量」で判断【初級】
これから断捨離を始めるという方は、服の「量」によって手放し方を決めるのがオススメです。
具体的には、次の2パターンの手放し方が考えられます。
- 服の量が多い ▶︎ メルカリ× リサイクルショップ◎ 人に譲る◎ 捨てる△
- 服の量が少ない ▶︎ メルカリ◎ リサイクルショップ◎ 人に譲る◎ 捨てる×
ただ、服の量だけでなく断捨離する「スピード」にこだわる場合は、上記がオススメとは限りません。
順番に解説していきます。
①服の量が多い場合はとにかく「減らす」ことを優先しよう
断捨離をこれから始める予定の方や、断捨離が進んでおらずまだまだ服が多いという方!
そんな方は、まずは「減らす」ことに集中しましょう。
減らす方法としては、以下のような方法があります。
- メルカリ(フリマアプリ)に出品する
- リサイクルショップに持っていく
- 人に譲る
- 捨てる
中でも服の量が多い人にオススメの手放し方は、「②リサイクルショップに持っていく」と「③人に譲る」です。
この2つの方法が最も手早く服を手放すことができる方法だからです。
「①メルカリ(フリマアプリ)に出品する」で少しでも金に変えたいという気持ちも分かりますが、メルカリは売れるのにかなり時間がかかります。
しかも、待っていても売れるかどうかは分かりません。
そうやって売れるまで服を家の中にキープしておくと、断捨離がなかなか進まなくなります。
やる気を失ってしまう可能性もあります。
また、「④捨てる」という選択肢もありますが、こちらはどう見ても売れなそうなものやリサイクルショップで売れなかったものを処分するのであればオススメです。
捨てるのはエコではないので、できるだけ避けるに越したことはありませんが、手放すまで服を家の中に置いておくことがストレスだという場合は捨てることも視野に入れるべきです。
環境よりもまずは自分を守ることの方が大事ですからね。
②服の量が少ない場合は「お金」や「環境」を意識した手放し方も視野に入れよう
すでにある程度断捨離が進んでいて、服の量が減ってきているという方は、手放し方も工夫してみましょう。
基本的な手放す方法としては、先ほどと同様です。
- メルカリ(フリマアプリ)に出品する
- リサイクルショップに持っていく
- 人に譲る
- 捨てる
服の量がそれほど多くないという方にオススメの手放し方は、「①メルカリ(フリマアプリ)に出品する」と「②リサイクルショップに持っていくです。
一番お金になるのはメルカリでの出品ですが、お金よりも手放すスピードを優先したい方はリサイクルショップを選びましょう。
どちらも、手放す際の罪悪感はそれほど大きくはないと思います。
「③人に譲る」もオススメですが、少しでもお金にしたい方は①か②を選ぶと手放す際のメリットをより感じられるかもしれません。
「④捨てる」は先ほど同様、極力避けた方がエコです。
いますぐ手放さなければ!というとき以外は、できるだけ循環させる手放し方を選びましょう。
覚えておいてほしいのは、ただ減らせば良いというわけではないということです。
一つ一つ、手放す理由を明確にしながら減らしていくことが大事です。
どうしてこんなに服が溜まってしまったのかを振り返ることで、再び着ない服が増えてしまうのを防ぎます。
メモに残すと、何度も見返せるのでオススメですよ。
今後、服を購入するときにそのメモを見て、買い物の失敗を減らしていきましょう。
【「罪悪感」や「後ろめたさ」を避けるために売るのは逆効果!】
「少しでもお金になるのなら、売れるものは売りたい!」
と、いつまでもメルカリで売れるのを待ってしまう…
そんな方もいらっしゃるのでは?
服を手放してお金が返ってきたら、手放すときの「罪悪感」や「もったいない」という気持ちが薄れますからね。
その方が、気持ちとしては楽です。
ところが、実はこの行動、断捨離に失敗してリバウンドする人のお決まりの行動でもあるんです。
なぜなら、服を手放す痛みを学習できないからです。
そのため、「買っても合わなかったらまた売ればいいや〜」という雑な買い物の仕方が習慣になってしまいます。
これでは永遠に服は減らせません。
断捨離成功の近道は、手放す痛みをとことん味わうことなんです。
その痛みを何度も感じて、やっと服を買うときに自分なりの条件をベースに慎重に選べるようになってきます。
ぜひメルカリで売れるのを待たずに、思い切ってリサイクルショップや知人に譲って、手放す痛みを味わってください。
手持ちの服が売れるかどうかの判断方法
売るか捨てるかを服の「量」で判断できない場合は、「売れそうかどうか」で判断するのがオススメです。
どのように「売れそうかどうか」を判断すれば良いのか分からない方は、次の方法を参考にしてください。
①売る予定の服を選別しよう
まずは、売りたいなと思っている服を選別していきましょう。
客観的に見て、明らかに売れそうにない服を仕分けていきます。
服の状態を見て判断
虫食いがあったりシミがついていたり、どう見ても売り物にならないような服はありませんか?
判断基準として分かりやすいのは、「人に譲っても恥ずかしくない状態かどうか」です。
いくらまだ使える服とは言え、受け取った人が気持ちよく切られないような状態の服は売れない可能性が高いです。
ブランドを見て判断
メルカリやリサイクルショップでは、ノーブランドの服は売れにくい傾向があります。
ブランドを確認して、メルカリで検索をかけてみるのもオススメです。
総出品数が少ないブランドや、あまり売れていないようなブランドはメルカリでも売れにくいと考えられます。
リサイクルショップであれば引き取りはしてくれるかもしれないので、メルカリで確認して売れなそうなら潔くリサイクルショップに持っていきましょう。
相場を見て判断
ブランドの確認と同じくらい大事なのが、相場の確認です。
メルカリで同じブランドの相場を確認して、発送の手間暇と見合っているかを検討しましょう。
相場が安い場合は、リサイクルショップへ持っていった方が売れるのを待たなくても良いし、発送の手間がないのでオススメです。
②売れ行きから処分の方向性を検討するのもアリ
「メルカリで売れそうだと思って出品した服が何ヶ月経っても売れない…。」
こんな経験はありませんか?
出品からしばらく経っても売れない服は、諦めて他の手段で手放すことをオススメします。
メルカリでダメならリサイクルショップ、リサイクルショップでダメなら人に譲る、引き取り手がいなければ処分する。
こんな感じですね。
いつまでも売れるのを待っていてもお部屋は片付かないので、勇気を持って手放すことを優先しましょう。
【「いつか売る」の呪縛にハマっている人は要注意!】
後でメルカリに出品するからと、段ボールに山積みになった服はありませんか?
それらの服は、すでにメルカリに出品していますか?
出品から何ヶ月経っていますか?
売れそうですか?
リサイクルショップに持っていっても、高級ブランドの服が数十円にしかならないなんてこともよくあります。
「それしかお金にならないなら、やっぱり売るのはやめよう…」
そんな風に思ったことはありませんか?
そう。「売る」って大変な作業なんですよね。
出品作業や発送準備、リサイクルショップへ持っていく手間もかかります。
その服、「いつか売ろう」と思ってから、何ヶ月、何年が経ちましたか?
あなたの貴重な時間(命)と引き換えに、その服を家に置き続けることにメリットはありそうですか?
その答えがノーであれば、今すぐ「いつか売る」の思考を手放して、勇気を出して今すぐ「売る」か「譲る」か「処分」することをオススメします。
本当に最小限の服だけ残したいときの手放し方【上級者向け】
毎日お気に入りの服を着ていたいという方や、ミニマリストを目指している方にオススメの服の手放し方もご紹介します。
まず基本的に、服はゴミとして処分しません。
環境に配慮し、メルカリやリサイクルショップ、知人に譲るのが大前提です。
そして服を購入するときには、最初から手放すことを考えて購入します。
手放し方を考慮したうえで服を購入する
服に限らず、「モノの出口を考えてモノを買う」のは非常にオススメです。
手放すのにお金がかかるものだってありますし、環境への配慮も大事ですからね。
メルカリやリサイクルショップの他にも、今は衣類を無料回収してくれるサービスもあります。
ユニクロ、ジーユー、無印良品、H&Mなどの店舗では、店頭で衣類を回収してくれるんです。
回収された衣類は、途上国の子どもたちへ届けられるなど、誰かの役に立っています。
素敵なシステムですよね。
発展途上国の支援団体に直接服を送る方法もありますが、最小限の服だけ残すレベルの人の服は、送るほどの量がないという場合がほとんどだと思います。
無料回収のシステムを利用すれば、1着からでも支援ができるので活用しやすく嬉しいですね。
手放すときの「罪悪感」や「後ろめたさ」が、感謝や達成感、満足感につながる循環システム。
ぜひ、売るだけでなくこういった手放し方も検討してみてはいかがでしょう。
「捨てる」を「棄てる」と誤解することなかれ【断捨離の本質】
服をなかなか手放せない人の中には、「捨てる」ことを「棄てる」ことだと勘違いしている人もいるのではと思ったので、最後にこの話をしておきます。
仏教用語に、「喜捨(きしゃ)」という言葉があります。
「喜捨」は「喜んで捨てる」という意味を持ちます。
「寺社や貧乏な人に喜んでほどこしものをする」という意味です。
「ほどこす」というのは、「必要としている人に与える」こと。
言い換えると、「別のところで生き返らせる」ということです。
一方「棄てる」は、「廃棄」という意味を持ちます。
服を手放すとき、「なんでこんな服を買ったんだろう…」と反省し手放すことがありますよね。
それは、「棄てる」ではなく、「捨てる」作業なんです。
たとえ処分という方法でしか手放せなかったものでも、それは「捨てる」と言えます。
なぜなら、ものと向き合うことは、自分と向き合うことでもあるからです。
「捨てる」という作業の中で、その服はあなたが自省するきっかけなってくれたわけですからね。
その服がなければ、「こんな服買わなければよかった…」という反省は生まれなかったかもしれません。
服としては活躍できなかったけれど、今後似たような服を買わなくて済むような反省材料になってくれたんです。
手放すことで、しっかりと「別のところで生き返らせる」ことができていますよね。
その反省を次に服を買うときに生かすことができれば、捨てられたその服も報われるのではないでしょうか。
ぜひともこのことを忘れずに、いつも手放すものに感謝して「捨て」てほしいなと思います。