防災にポータブル電源は必要ない?災害時に役立つ場面とユーザーの声。

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災害対策としてポータブル電源の購入を検討している方へ。

「防災にポータブル電源は必要ない」そんな声を聞いたことがあるかもしれません。

結論から言うと、停電時に「日常」に近い最低限の生活を送るために、ポータブル電源は不可欠です。

照明、スマートフォンの充電、扇風機の運転、電気毛布など、ポータブル電源は多岐に渡って災害時の不安や不便を解消してくれます。

本記事では、東日本大震災を経験しポータブル電源を購入した筆者が、災害時にポータブル電源を持つべきだと感じた場面や製品選びの基準についてご紹介します。

ポータブル電源の購入で迷っている方は、ぜひ参考にしてみてください。


災害時にポータブル電源が必要ないと言われる理由


災害大国の日本では、地震や台風などの影響で停電になることがしばしばあります。

しかし下記のような理由から、「災害時にポータブル電源は必要ない」と考える人も一定数いるようです。

・日常使いしないものに、高額なお金を払いたくない
・災害が起きても、電力の復旧は早いケースが多い
・大規模な災害は滅多に起きない
・モバイルバッテリーがあれば必要ない


このような考えに対して、過去に東日本大震災を経験した私の思うところを書きます。

参考になる部分があれば幸いです。

日常使いしないものに、高額なお金を払いたくない

「非常時しか使わないものに、お金を払う価値はあるのか…」

そう考えてポータブル電源の購入を躊躇している人は多いでしょう。

その気持ちはよくわかります。

しかしながら、現在は10年間使用できるポータブル電源も増えています。

10年分の安心と快適を数万円で買えると考えれば、決して高価ではないはず。

Uka

目の前のお金よりも、実際に被災したときに後悔しない選択をすることが、防災では何よりも大切なことだと私は被災して実感しました。


災害が起きても、電力の復旧は早いケースが多い

地震や台風などの災害で停電になった場合でも、電力は数時間~数日で復旧するケースが多いです。

そのイメージから、ポータブル電源を備えておく必要性を感じない人もいるでしょう。

ところが大規模な災害では、復旧までに数ヶ月かかることも珍しくありません。

実際、東日本大震災では、すべての地域で停電が解消されるまでに3ヶ月の期間を要しています。

Uka

こうした長期間に渡る停電を想定すると、ポータブル電源を持つメリットは非常に大きいと言えるでしょう。


大規模な災害は滅多に起きない

停電が長期に渡るような大規模災害を経験したことがない方は、それに備えようとは思わないかもしれません。

しかし経験者からすると、大規模災害発生時にポータブル電源を持っているか否かで、大きく生活が変わることは容易に想像できます。

「自分は大丈夫」という根拠のない自信は、何の役にも立ちません。

いつどこで自分が被災してもおかしくないのが、災害大国の日本です。

いざその時が来て後悔しないよう、大規模災害を想定した防災準備をしておくことを強くおすすめします。

モバイルバッテリーがあれば必要ない

ポータブル電源の代用アイテムとして人気が高い「モバイルバッテリー」ですが、スマートフォンを数回フル充電できる程度の電力量しか備わっていません。

一方、ポータブル電源はスマホを20~30回程度フル充電できる電力量があり、コンセントを使用する電子機器への電力供給も可能です。

そのため冬に被災した場合には、消費電力の低い電気毛布で長時間暖をとることもできます。

個人的には、モバイルバッテリーとポータブル電源の併用がおすすめです。

外出中の防災としてモバイルバッテリーを携帯し、在宅避難用にポータブル電源を用意しておけば、数日間は情報収集(スマホ)や照明(充電式)に必要な電力を確保できるでしょう。

災害時にポータブル電源を持つメリットと役立つ場面。


災害時の生活を経験したことがない方は、ポータブル電源がどのようなことに役立つのか想像できない人も多いかもしれません。

ここからは、被災経験者の私が考える「ポータブル電源を持つメリット」「具体的に役立つ場面」についてご紹介します。

ポータブル電源の導入に迷っている方は、ぜひ参考にしてみてください。

ポータブル電源を持つメリット&役立つ場面

・停電時のパニックを防げる
・明かりを確保できる【懐中電灯、ランタンの充電】
・暑さ、寒さ対策ができる【扇風機、電気毛布、ヒーターの使用】
・情報収集ができる【スマートフォン、ラジオの充電】
・温かい食事の調理ができる【電気ケトルの使用】


順番に解説していきます。

停電時のパニックを防げる

ポータブル電源を持つ最大のメリットは、停電時のパニックを防げることです。

特に災害が発生した瞬間は、冷静な判断ができずに慌ててしまう方もいます。

そんなとき、自宅に少しでも電力が備蓄されているだけで、安心材料になります。

不安が多い被災生活だからこそ、ポータブル電源による電力の確保は、私たちの心の支えになってくれるでしょう。

明かりを確保できる【懐中電灯、ランタンの充電】

災害時の不安要素として、夜間を過ごすための明かりの確保が挙げられます。

おそらく多くのご家庭では「懐中電灯」を用意していると思いますが、実は「ランタン」もおすすめです。

ランタンは懐中電灯よりも空間を照らすのに適しており、さらに一度の充電で長時間点灯できるタイプも多いです。

災害時に室内で過ごすときの照明として、非常に重宝します。

ポータブル電源があれば、数日間は明かりの確保に困ることなく生活できるでしょう。

暑さ、寒さ対策ができる【扇風機、電気毛布、ヒーターの使用】

夏や冬に被災した場合は、暑さ・寒さ対策が非常に重要です。

しかし冷暖房の機器は、停電時には動かせません。そこで活躍してくれるのが、ポータブル電源です。

消費電力の小さい「扇風機」「電気毛布」を使用することができれば、少しでも長く体力を温存できます。

もしスマートフォンなどの充電も兼ねて使うことを想定している場合は、容量の大きいポータブル電源を用意しておくとさらに安心です。

情報収集ができる【スマートフォン、ラジオの充電】

被災時の連絡手段・情報収集手段として重要な「スマートフォン」「ラジオ」ですが、充電が尽きてしまったらその手段も絶たれます。

家族の安否確認はもちろん、地域の現状や救助状況、支援物資の情報などをいち早く入手するためにも、ポータブル電源の備えは非常に重要です。

Uka

ちなみにラジオは電池式のものを準備しておくと、予備の電池で情報収集が可能になるのでぜひ用意しておきましょう。


温かい食事の調理ができる【電気ケトルの使用】

被災生活では温かい食事を取ることが難しく、基本的には常温の食事を取ることになるでしょう。

「冷たい食事しかできないことが精神的に辛い」そんな被災者の声も、実際よく耳にします。

そんな辛い状況のときに、少しでも温かいものを口にできれば、精神的に大きな支えになるはずです。

ポータブル電源は、温かい食事の調理にも活用可能です。

電気ケトルを使ってお湯を沸かせば、保存食を温めて食べることができます。

Uka

「家族に温かい食事を」と思う方は、ポータブル電源を備えておいて損はないでしょう。


ポータブル電源の選び方と、「Anker(アンカー)」を購入した理由。


ポータブル電源を持つメリットについてわかったところで、ここからは災害用のポータブル電源を選ぶポイントについてご紹介します。

私は現在「Anker 535 Portable Power Station (PowerHouse 512Wh)」というポータブル電源を愛用しているので、このアンカー製品を選んだ理由についてもあわせてお伝えします。

製品選びの参考にしていただければ幸いです。

商品概要

サイズ約29.2cm×25.1cm×18.8cm
重さ約7.6kg
入力DC:11-28V=10A (最大120W)
USB-C:5V=3A / 9V=3A / 15V=3A / 20V=3A (最大60W)
出力AC:110V~50Hz / 60Hz, 4.54A,500W (瞬間最大750W)
USB-A:5V=7.2A (各ポート最大12W / 合計最大36W)
USB-C:5V=3A / 9V=3A / 15V=3A / 20V=3A (最大60W)
シガーソケット:12V=10A (最大120W)
バッテリー容量512Wh
製品型番A1751512 (ブラック)


Anker(アンカー)は、世界100カ国以上でバッテリーの販売実績があるグローバルブランドです。

モバイルバッテリーを愛用しているという人も多いでしょう。

今回ご紹介する「Anker 535 Portable Power Station (PowerHouse 512Wh)」 は、大容量・高出力・持ち運びやすさを兼ね備えたバランスモデル。

長寿命・耐久性・安全性にこだわった製品をお探しの方は、要チェックです。

ポータブル電源を選ぶときのチェック項目9選

・バッテリー容量
・出力波形
・出力ポートの形状
・バッテリー寿命
・省電力モード
・給電可能時間、充電残り時間の表示
・LEDライト
・ソーラーチャージャー
・パススルー充電


ではさっそく、ポータブル電源を選ぶポイント9つを順番にご紹介します。

バッテリー容量

災害時の使用を想定する場合は、バッテリー容量が「500Wh以上」のポータブル電源をおすすめします。

容量が大きいほど本体サイズが大きく、価格も高くなりますが、被災時には停電が長引く可能性もあるため、できるだけ長く電力を確保することが重要です。

「Anker 535 Portable Power Station」は512Whの容量があり、扇風機や電気毛布などの家電に長時間電力を供給できます。

Uka

1,000Wh以上の製品はサイズも重さも増すため、置き場所や移動に困ることも…。まずは500Whの容量を目安に探すのがおすすめです。


出力波形

家電には「正弦波」「矩形波」「修正正弦波」といった出力波形がありますが、製品によってその波形はさまざまです。

一般的にコンセントを使用する家電は「正弦波」であることが多く、「正弦波」に対応していないポータブル電源を使用すると、故障する危険性があります。

「Anker 535 Portable Power Station」のAC出力ポートは純正弦波を採用しているため、ご家庭で使っている幅広い家電に対応可能です。

出力ポートの形状

出力ポートの形状は家電によって異なるため、必ず充電したい家電の端子をチェックして、対応するポータブル電源を選ぶようにしましょう。

出力ポートの種類(一例)

・ACポート(コンセント)
・DCポート(シガーソケット)
・USB-Aポート(長方形の端子)
・USB-Cポート(楕円形の端子)
・アンダーソン(ソーラーパネル)

「Anker 535 Portable Power Station」には下記の出力ポートが設けられているため、電気毛布、扇風機、テレビ、照明など幅広い機器に対応できます。

・純正弦波AC出力ポート×4
・USB-Aポート×3
・USB-Cポート×1
・シガーソケット×1


バッテリー寿命

ポータブル電源に使用されているバッテリーには寿命があり、短いものだと災害が起きる前に使えなくなる可能性が高いです。

「Anker 535 Portable Power Station」は、安全性の高さと電池寿命の長さが特徴の「リン酸鉄リチウムイオン電池」を採用。

一般的なポータブル電源の約6倍もバッテリー寿命が長持ちします。

具体的には、充放電サイクル3,000回後でも、初期容量の80%以上を維持することが可能です。

省電力モード

一般的なポータブル電源は、機器が接続されていない状態でも「待機時消費電力」によりバッテリーが消費されてしまうのが弱点です。

「Anker 535 Portable Power Station」は、「省電力モード」によって待機時消費電力が続く場合に出力が自動でオフになります。

またバッテリーの自然消費を抑える仕組みも搭載されており、3ヶ月放置してもバッテリー容量は約7%しか減りません。

防災としての長期保管に適しているモデルと言えるでしょう。

給電可能時間、充電残り時間の表示

「Anker 535 Portable Power Station」の本体前面にある大きな液晶画面には、「充電・ 給電可能な残り時間」「本体が満充電になるまでの推定時間」などが表示されます。

そのため計画的に電力を使え、災害時に急に電力がなくなるという不安を解消してくれます。


LEDライト

「Anker 535 Portable Power Station」の本体前面には、ランタンの代わりとして機能するLEDライトが搭載されています。

停電時にACポートを使わずに照明を使えるので、非常に便利です。

またSOS用のフラッシュ機能もあるので、被災時のいざというときに役立つでしょう。


ソーラーチャージャー

「Anker 535 Portable Power Station」は、通常の充電方法の他に別売りのソーラーチャージャーを用いた屋外充電も可能です。

ポータブル電源の充電が切れてしまっても、太陽光さえあれば電力を供給できるのは心強いですね。

パススルー充電

「Anker 535 Portable Power Station」は、充電しながら別の接続機器へも同時に充電ができる「パススルー充電」に対応しています。

パススルー充電時にはバッテリーを介さず家電製品に電力を供給するので、リチウムイオンバッテリーの劣化を抑えられます。

家庭内でも「無停電電源装置」として利用が可能です。

Uka

無停電電源装置とは、突然の停電などでブレーカーが落ちたときに、機器に電力を供給し続ける装置のことです。



防災にポータブル電源は必要!今日から災害に備えよう。


さて今回は、東日本大震災を経験した筆者が「災害時にポータブル電源を持っているメリット」と「製品選びのコツ」についてご紹介しました。

防災アイテムとしてポータブル電源の導入を迷っている方の参考になれば嬉しいです。

それでは、今日はこの辺で。

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