ミニマリストの末路について、悲惨なイメージを持つ方は少なからずいます。
ただ、ミニマリストになって後悔したと感じる人には、ある共通点があります。
それは、ミニマリズムへの執着から抜け出せなくなること。
簡単に言うと、ものを減らすことに取り憑かれ断捨離が目的化してしまうことです。
逆にミニマリズムを目的のための手段として利用し続けられる人であれば、ミニマリストになって悲惨な末路を迎えることはありません。
私はミニマリスト歴4年目ですが、以前より人生が充実したものになりましたし、この先の人生も楽しみで仕方ありません。
そこで今回は、下記のような方に向けて記事を書きました。
□ミニマリストになりたいけど、悲惨な末路を迎えないか不安だ
□ミニマリズムにこだわり過ぎている自覚があって、ミニマリストを続けるか迷っている
□周りにミニマリストがいるが、その人の将来が心配だ
ミニマリストになりたい人や続けることに不安を感じている人は、ぜひ一度目を通してみてください。
もくじ
ミニマリストの末路が悲惨だと感じる人の共通点
ミニマリストになった末路を悲惨だと感じる当事者の共通点は、以下の通りです。
□ものを減らすことが快感になり断捨離が目的化
□無駄を省くことが無意識に努力義務化
□大切な人間関係まで断捨離
□娯楽までも「無駄なこと」と勘違い
順番に解説していきます。
ものを減らすことが快感になり断捨離が目的化
ミニマリストになりたての方が陥りやすい「断捨離の目的化」。
ものを減らすことに慣れてくると、手放すときのスッキリ感に取り憑かれ、ミニマリズムの目的を見失うことがあります。
こうなると、ミニマリストになったことを後悔する可能性が高いでしょう。
自身の生活にとって必要なものまで手放すと、不便さによるストレスや生活の質、充実感の低下を感じるようになります。
中には、自分が満足できるものを揃えるまでは捨てては買い、捨てては買いを繰り返してしまう方も多いです。
そんな方は、「買って解決しようとする癖をやめる。あるものでなんとかなる」を徹底しましょう。
「足るを知る」ことはミニマリズムの真髄です。
好きなものに囲まれることも素敵ですが、ある程度部屋がスッキリしたら、今あるもので生活することも考えると良いでしょう。
よくミニマリスト同士で「〇〇を持っているのはミニマリストじゃない」などと揉めている人たちがいますが、他人と自分を比べている時点で勘違いエセミニマリストですのでスルーしましょう。
無駄を省くことが無意識に努力義務化
ものや情報は少なければ少ないほど良いという誤解を抱く自称ミニマリストもいます。
自分にとって必要なことまで手放すようになると、徐々に幸福感や充実感まで失うことに。
やり過ぎを自覚する頃に、ミニマリストになったことを後悔するでしょう。
ミニマリストはものだけでなく、関係や情報などあらゆる無駄を省きたくなる人が多いです。
しっかりと自身と向き合って、それが本当に無駄なものなのかどうか見極めましょう。
大切な人間関係まで断捨離
ミニマリストの多くは人付き合いによるストレスを減らすため、人間関係を見直します。
ただ、一時のストレスを避けるために今後も必要な関係まで切ってしまうと後悔するでしょう。
人間関係の見直しは慎重に行わなければ、取り返しのつかないことになるので要注意です。
娯楽までも「無駄なこと」と勘違い
ミニマリストの中には、最低限の生活で生きるために娯楽は必要ないと考える方もいます。
しかし、人間にとって娯楽は生きていく上で欠かせない大切なものです。
趣味の雑貨や本、筋トレグッズなど、自分にとっての癒しまで手放す必要はありません。
人生は思っているより短いです。
楽しいことは、生きているうちに楽しみ切りましょう。
非ミニマリストから見て、ミニマリストの末路が悲惨に見える理由
ミニマリストではない人から見て、ミニマリストが悲惨に見える主な理由は下記です。
□ものが少なく生活が不便に見えるから
□まるで宗教のように感じ排他的になるから
□強要されることに異常さを感じるから
□身だしなみを気にしないことに違和感を感じるから
順番に解説していきます。
ものが少なく生活が不便に見えるから
非ミニマリストから見ると、ミニマリストのものの少なさは不便そうに見えます。
我慢して生活しているようにも見えるため、ミニマリストを悲惨だと感じる人がいるのも納得です。
ただ、ミニマリストを経験している人間からすれば決して不便ではなく、むしろ時間を有効に使えるようになったと感じる人が多いでしょう。
それぞれの生活スタイルがあるので、想像力を働かせてお互いに干渉しないのが良さそうですね。
まるで宗教のように感じ排他的になるから
ミニマリストは非ミニマリストからすると異様に見えます。
それは、非ミニマリストにとっての当たり前が通用しないから。
中には宗教のようだと感じる人もいるでしょう。
人間は知らないことに対して恐怖や不安を感じる生き物です。
ミニマリストに対して「異常」「宗教」といったワードが飛び交うようになるのも、仕方のないことだと割り切りましょう。
強要されることに異常さを感じるから
ミニマリストは他人の物量まで気になる傾向があるので、つい口出ししてしまう人もいるようです。
非ミニマリストからすると、自分の生活に文句を言われるわけですから、嫌な気持ちになるのも当然です。
ミニマリズムはあくまでも自分自身のために利用するもの。
どんなに気になっても、他人に迷惑な助言をしないように気をつけましょう。
身だしなみを気にしないことに違和感を感じるから
ミニマリストになると身だしなみを気にしなくなる人がいます。
それは非ミニマリストからすると、少し違和感があるでしょう。
ヘアケアや化粧を減らすのは自由ですが、服装も含め最低限のTPOには配慮するよう心がけましょう。
ミニマリストは「手段」であり、目的のための「過程」に過ぎない。
ミニマリストになった末路が悲惨な人に共通していることは、ミニマリズムへの執着です。
本来ミニマリストとは、自身のライフスタイルを築き上げるための通過点に過ぎません。
節約したい・家事を楽にしたい・ストレスを減らしたい
↓
ものを減らす
↓
心身や生活が楽になる
↓
自分らしい生き方・好きなことが見つかる
↓
好きなことをして好きなものに囲まれる暮らしを送る
しかしミニマリストになった人の多くが、ミニマリズムに対する執着を経験しているはずです。
ミニマリズムを利用する目的を常に忘れないように心がけましょう。
「ミニマリストやめました」の流行は当然の流れ
一時期、「ミニマリストやめました」という人たちが大量発生して話題になりました。
しかしながら、やめるも何もミニマリストは手段であり通過点に過ぎないということを理解しておくべきです。
これは決して綺麗事ではなくて、「ミニマリスト」というステータスに無意識に執着するようになる人が多いため、他人事と思わずに頭の片隅に置いておいておきましょう。
ものを減らすこと、効率化の追求だけが正解ではない
ミニマリストになると、同じミニマリストの情報に触発されて、軽い洗脳状態に陥っている人も多いです。
□服はモノトーンで揃える
□食事時間は短い方が良い
□部屋は狭い方が快適
「こうあるべき」と思い込んで、ミニマリストの理想像のようなものを追い求めるのは間違いです。
好きなことや気分が上がる自分らしさまでも、合理性や効率を求める「ミニマリスト思考」に侵食されていませんか。
ライフスタイルはひとりひとり違うものなので、ミニマリストという狭い枠組みに無理やり自分を押し込む必要はありません。
虚無感を感じるようになってきたら、要注意です。
ミニマリズムに囚われず、上手に利用しよう
私たちは、人生を豊かにするためにミニマリズムという手段を利用しています。
この重要な認識を見失い始めたとき、そのミニマリストは間違いなく悲惨な末路を迎えることになるでしょう。
ミニマリズムに執着せず、自分にとって必要な部分だけ吸収することが大切です。
そうすれば、ミニマリズムを最大限に活かして充実した人生を送ることができるでしょう。
ミニマリスト期間を精一杯楽しみましょう!