こんなお悩みに答えます。
この記事を書いている人
私自身がHSPの当事者として、これまでずっと恋愛で苦労してきました。今は自身の気質について学んだことで、ある程度自分をコントロールできるようになりました。おかげで、今の彼氏とは安定したお付き合いができています。
彼女さんのHSP気質について悩んでいる方の参考になるような内容になっていますので、ぜひ参考にしてみてください。
また今回の記事は、HSPの彼女さんを持つ彼氏さんだけでなく、HSPの彼女さん自身にも読んでもらいたい内容になっています。
ぜひ2人で読んで、お互いの気持ちや考えを伝え合うきっかけにしてもらえたら嬉しいです。
HSPの彼女の特徴
HSPには、主に以下のような特徴があります。
- 些細な刺激にも敏感に反応する(感覚が鋭い)
- 物事を深く情報処理する
- 感受性が豊かで共感力が強い
今回は、上記の代表的なHSPの特徴についてではなく、恋愛関係においてHSPの女性が抱えやすい特徴について解説していきます。
HSPの彼女さんとの付き合いに難しさを感じている彼氏さんの参考になると思います。
気になる項目だけでも、ぜひ読んでみてください。
HSPの彼女さんには、主に次のような特性が見られる場合が多いです。
- ネガティブに考える傾向があるため不安になりやすい
- 素直に自分の考えや意見を言えず不満を溜め込みがち
- 言葉で伝えるのが苦手なためつい不機嫌になり黙り込んでしまう
- 他人と比較して自己肯定感を下げやすい
こうしたHSPならではの特徴が、パートナーとの摩擦につながるケースは大いにあります。
ではなぜ、HSPの彼女さんにこのような特性が見られるのでしょうか。
HSPについて詳しくない彼氏さんにも理解しやすいように解説していきますね。
ネガティブに考える傾向があるため不安になりやすい
HSPには物事を深く考える癖があるため、考えすぎるせいでつい悪い方へ意識を持っていってしまいがちです。
そのため、普通は気にしないような相手のちょっとした言動に対しても「もしかして私のこと嫌いなのかな?」とか「もう気持ちが離れてしまったのかも…。」と勝手に想像してしまうことがあるんです。
中には、不安からパートナーを束縛してしまう人や、つい疑う癖がついてしまっている人もいるんですよ。
彼氏さんからしたら、「え!そんなつもりで言ってないのに…」とか「まただよ…なんで?」と困惑してしまう方もいますよね。
ここで事実として覚えておいて欲しいことは、「不安」というのは相手を信頼しきれていないことが原因で起こる感情だということです。
ただ勘違いしないでいただきたいのが、決して彼氏さんを信頼できていないというわけではないんです。
そもそも相手への信頼というのは、自分への信頼からしか生まれないという事実があります。
つまりどういうことかというと、彼女さんは自分への信頼が薄いということです。
それは「信頼」というよりも「信じる」という意味に近いかもしれません。
おそらくHSPの彼女さんは、なんらかの理由で自分に自信がない部分があるのかもしれません。
その自信のなさが自分への信頼のなさにつながり、結果として「不安」という感情につながり、彼氏さんを信頼できなくなっている状況だと考えられます。
ただ、彼女さん自身がそのことに気づければ、「不安」を緩和することはできるので、そこは安心してくださいね。
素直に自分の考えや意見を言えず不満を溜め込みがち
HSPの人は、基本的にポジティブに振る舞っている場合が多いのですが、内面は常に不安定な状態である場合がほとんどです。
これは、自分の意見や気持ちを素直に言葉にできないことが原因で起こります。
感じたことや伝えたいことを溜め込みモヤモヤを抱えやすい一方で、周りには嫌な雰囲気を見せたくないので気を使って平然と振る舞うんですね、HSPって。
今まではなんともなかったのに、急に彼女さんの様子が変わる瞬間があるなんて経験ありませんか?
それはもしかしたら、何か溜め込んでいるものを抑え込めなくなっている状況だからかもしれません。
ただでさえ女性は小さなモヤモヤを募らせやすいので、HSPであればなおさらその傾向は強まります。
この事実を理解しているだけでも、彼女さんの様子がおかしいと感じたときに「あ、何か溜め込んでいることがあるのかな。」と気づいてあげることができるかもしれません。
言葉で伝えるのが苦手なためつい不機嫌になり黙り込んでしまう
先ほどお伝えしたように、不安を抑え込んで見せないようにするHSPがいる一方で、不安や不満が「不機嫌」という形で現れるHSPもいます。
ただ不機嫌なだけで、多くの場合は攻撃性はないのですが、問いかけても口を開こうとしないという厄介なパターンもあります…。
でも実は、こんな状況でも彼女さんの心の中では「どうやって仲直りしよう…。」とか「これで嫌われたらどうしよう…。」とか色々考えていたりするんです。
そう、ちょっと理解しにくいかもしれませんが、本当に不機嫌だから不機嫌になっているわけではないんです。
感情のコントロールが効かなくなってつい不機嫌になってしまったけど、決して怒っているわけではないという場合も多いんですよね。
私もかつて、彼氏の前でよく不機嫌になることがありました。
当時の元彼の対応は、ただ私を放っておくだけでモヤモヤが余計に溜まっていました(笑)
でも今の彼氏は寄り添って話を聞こうとしてくれるので、私の不機嫌もすぐに治ります。
それどころか、不機嫌にならなくても済むような方法を一緒に探してくれるんです。
おかげで、言いたいことを言葉で伝えることができるようになってきました。
もし彼女さんが黙り込んでしまったときには、放置せずに寄り添う姿勢を見せるだけで、彼女さんも心を開いて話してくれるきっかけになるかもしれません。
他人と比較して自己肯定感を下げやすい
HSPは、どんなに些細なことでも他人も比較してしまう悪い癖があります。
誰かが何か発言するたびに「私なんて…」とか、誰かの行動を見て「私だったら…」が口癖になっているHSPは意外といます。
自分と他人は比較できるものではないはずなのに、つい無意識に自分の悪いところと誰かの良いところを比較して自信をなくすんですよね。
私の元彼の今カノさんもHSPなんですが、彼女も私が職場で掃除しているのを見て「私なんて掃除しようとも思わないのにすごいよね…。」とか言ってきます。
こっちとしては好きでやっているだけなのに。
特に私が元カノだというイメージが強いようで、より私と自分を比較してひたすら落ち込んでしまうみたいなんです。
別に元カノと比べたところで良いことなんてなんにもないんですけどね。
でも彼女はHSPの自覚があっても自分の気質への理解は浅いので、「比較」という行為をやめられないようです。
それって普通に辛いと思うし、なんとかしてあげたいんですが、元カノである私にはこれ以上彼女を助けることはできなそうなので諦めることにしました。
もしあなたの彼女さんが、あなたから見て自己肯定感の低いところがあるとしたら、彼氏さんであるあなたが他人と比較することの無意味さを彼女への愛と一緒に教えてあげてほしいなと思います。
きっと自信を持ってくれるようになると思いますよ。
HSPの彼女への対応の仕方はこれが正解
ここまで、HSPの彼女さんの特徴について見てきました。
今度は、具体的に彼氏さんがどのようにHSPの彼女さんと向き合っていくのが良いのかというお話をしたいと思います。
ここでは、オススメの3つの方法をお伝えします。
- 愛情をたくさん言葉で伝えて安心させてあげる
- 不安や不満を溜め込まないようにたくさん会話をしてあげる
- とにかくポジティブに接してあげる
どれも、HSPである私が今の彼氏にしてもらって気質の改善につながった方法ですので、参考にしてみてください。
愛情をたくさん言葉で伝えて安心させる
なんだかんだ、HSPの彼女さんと向き合う際にはこれが一番大事かもしれません。
HSPが不安定になりやすい原因には、「自分は本当に愛されているんだろうか?」とか「都合の良い関係になっているだけではないか?」といった不安感があります。
HSPは、考えすぎて勝手にネガティブになってしまう特徴があるので、きちんと普段から愛情表現してあげないと不安が募るんですよね。
男性は行動で愛を示し、女性は言葉で愛を示すと言われているくらいなので、分かりやすく言葉で愛情を伝えてあげることで彼女さんも安心してくれるはずです。
ただ愛情表現は人によって違うので、受け取り手にその愛情表現を愛情として受け取る習慣がなければ、どうしても愛情が伝わらないということもあり得ます。
ちょっと恥ずかしいかもしれませんが、分かりやすくストレートに愛情が伝わる「好き」や「かわいい」をたくさん彼女さんに伝えてあげると、すごく喜んでくれると思いますよ。
少しずつ、彼女さんの不安を取り除いて、自信をつけさせてあげましょう。
不安や不満を溜め込まないようにたくさん会話をしてあげる
HSPの彼女さんが、もしいつもと違ったような雰囲気を見せたときには、優しく話しかけみてください。
彼女さんが黙り込んでいても、「どうしたの?何かあった?」と穏やかに問いかけてあげてみてください。
ここで彼女さんを放置しては余計に不満を溜め込んでしまう可能性もあるので、「自分はあなたと話がしたい」という姿勢で寄り添ってあげるのが正解です。
そうすると、次第に彼女さんも口を開いてくれるようになります。
男性の場合は、気分がすぐれないときは放っておいてほしいと感じる人も多いようですが、女性の場合はどちらかというと察してほしいという気持ちがある人の方が多いと思います。
もちろん察するなんてことはできなくても大丈夫なので、とにかく「あなたのことが知りたい」という姿勢を見せることが大事です。
そんな彼氏さんの寄り添ってくれる姿勢が、言葉を発しやすい雰囲気づくりにつながります。
とにかくポジティブに接してあげる
HSPさんはネガティブ思考に陥る方が多いんですが、それに気づいている方はがんばってポジティブに考えられるように努力はしているんです。
ただHSPの彼女さんがどんなに努力しても、外的影響を強く受けてしまうHSPにとって、気質の改善は1人では難しいです。
そこで、彼氏さんの影響力が重要になってくるんです。
彼氏さんがポジティブに接するほど、彼女さんの気質改善も順調に進みます。
これは大袈裟なことではなく、お付き合いする相手が変わるだけでHSPの傾向が薄まるというのはよくある話です。
実際に、私も元彼とお付き合いしていたときには常に強い不安感を抱いていましたが、今の彼氏は私のHSP気質を引き出す性格ではないため、とても安定したお付き合いができています。
こんな感じで、HSPにとってどんな人とお付き合いするかは気質と向き合う上で非常に重要なことなんです。
ぜひできる範囲でも、HSPの彼女さんと一緒にいるときにはポジティブに振る舞ってあげてほしいなと思います。
HSPの彼女にお願いしたいことはこれだけ!【彼氏より】
彼氏さんばっかりがんばっていても仕方がないので、HSPの彼女さんにはどんなことに気をつけてほしいのか、私の彼氏に聞いてみました。
なんと返ってきた答えは1つだけ!
感情の起伏が激しいから、できるだけ言葉にして伝えてほしい!
とにかく「言葉で伝える努力をしてほしい」そうです。
「言葉で伝えてくれるだけでも、自分がどう対応したら良いのか考えられるから。」だとか。
確かにそうですよね。
言葉にしなければ相手には何も伝わりませんからね。
最初はなかなか言葉が出てこない期間が続くとは思いますが、「言葉にしよう!」と意識することがまずは大事なのではないかなと思います。
私も、最初は言葉が喉でつっかえて全然出てきませんでしたが、今ではちょっとした考えや気持ちでも言葉にできるようになってきました。
HSPの彼女さんは、ぜひ前向きな態度で彼氏さんに不安を伝えることができるように、少しずつ努力してみてはいかがでしょう。
一緒にがんばりましょう!
HSPの彼女も気質に負けずに向き合おう
最後に、HSPの彼女さん本人に伝えたいことを書いておこうと思います。
今ご覧になっている彼氏さんは、HSPの彼女さんにもぜひこの記事を共有してもらえたらと思います。
この世界のあらゆる出来事や他人はすべて今の自分の投影
HSPの彼女さんに知っておいてほしいことがあります。
それは、自分の周りの出来事や他人の姿はすべて自分自身の投影であるということです。
ネガティブな人の周りにはネガティブな人が集まってきますし、元気な人の周りには元気な人が集まってきます。
もし自分の周りが暗いと感じたら、自分自身が暗くなっているからだと自覚できるように、この仕組みを理解しておくと良いかもしれません。
「こうなりたい!」と思う人のマネをするだけでも、自然と自分の周りはそんな人たちでいっぱいになるもんです。
不思議ですよね〜。
彼氏さんも人間です。自分からも歩み寄りましょう
「自分はこういう気質だから仕方ない…。」と彼氏さん任せにせず、しっかりと自分の気質と向き合う姿勢を忘れないことが大事です。
彼氏さんだって人間ですから、時には落ち込んだりムカついたりもするでしょう。
そう、彼氏さんもあなたと同じ人間なんです。
甘えてばかりはいられません。
お互いに歩み寄るからこそ、良い関係が築けるんです。
まあ、そんなことを言っても同じ過ちを繰り返すのが人間なんですが…。
それでもまた立ち上がって何度でもやり直せば、きっといつか自分を変えられると信じることです。
行動した人にしか、変わる権利は与えられませんから。
HSPの彼女さんを持つ彼氏さん、この記事を読んでくださり本当にありがとうございました。
少しでも、彼女さんの気質改善のお役に立てたら嬉しいです。
2人が幸せな毎日を送れることを心から願っています!