必要最小限のもので暮らすミニマリストの目的は、生活の質を向上させることにあります。
しかしながら、世の中のミニマリストがみんな豊かな生活を送れているわけではありません。
中には、行き過ぎた行動で「心の病気」を疑われるケースもあるのです。
そこで本記事では、断捨離を始めたものの自分の行動に不安を感じ始めた方へ向けて、ミニマリストのやりすぎ行動の基準とその対処法についてご紹介します。
・やりすぎだと言われたことがある
・他人のモノの多さを見てイライラする
・捨てることに執着していると感じるときがある
上記のようなことに心当たりのある方は、病気になる前にミニマリズム思考を正しく活用できるようにしておきましょう。
もくじ
自覚があったら要注意。病気だと思われるミニマリストの特徴5選
まずは、病気だと思われるミニマリストの異常行動について解説します。
下記の5つに当てはまる方は、特に要注意です。
・常に捨てるものを探している
・捨てるものがないと不安になる
・ものを増やすことに嫌悪感がある
・他人に捨てることを強要する
・他人のものを勝手に捨てる
順番に詳しく解説していきます。
常に捨てるものを探している
いつも部屋を見渡しては、何か捨てるものがないか探索しているあなたは「断捨離依存症」かもしれません。
ものを捨てることに異様に執着している自覚が芽生えたのなら、今すぐその行動を見直す必要があるでしょう。
捨てるものがないと不安になる
ミニマリストになりたての頃は手放すものも多いですが、ある程度断捨離が進むと捨てるものも減ってきます。
このタイミングで、ものを減らせないことにストレスを感じる場合、正常な感覚が失われている可能性が高いと言えるでしょう。
ものを増やすことに嫌悪感がある
ものを減らしてすっきりした部屋にものが増えたとき、モヤモヤとした嫌悪感を抱いた経験ありませんか?
これは、「ものが少ない=幸福」と脳が錯覚している証拠です。
異常な感覚になっていることを一刻も早く自覚する必要があります。
他人に捨てることを強要する
家族や友人の部屋を見て、ミニマリズムについて説いたことはありませんか?
そんなあなたはすでに「ミニマリスト信者」だと思われていることでしょう。
他人に捨てることのメリットを説いても、他人にとってはただの迷惑行為でしかないことに気づきましょう。
他人のものを勝手に捨てる
一緒に暮らしている家族や友人のものを捨ててしまったあなたはもう、「心の病気」を患っています。
きっと反対や心配をする人の声も跳ね除け、今まで頑なにミニマリズムを通してきたのでしょう。
そろそろ目を覚まさないと、大切な人間関係まで失うことになるかもしれません。
病気に思われるミニマリストのやりすぎ行動を改善する方法5選
「私、ミニマリズムに依存しているのかも…」そう不安に感じた方へ。
ここからは、行き過ぎたミニマリズムの行動を改善するための方法についてご紹介します。
できそうなことから始めてみて、良い方向にミニマリズムを活用してもらえたら幸いです。
今回ご紹介するのは、下記の5つの改善方法です。
・ものを減らす目的を再確認する
・断捨離以外にワクワクすることを始めてみる
・生活が豊かになるアイテムを導入してみる
・ミニマリズムに共感してもらおうと思わない
・他人のスペースは絶対に見ない
まずはご自身が「やり過ぎている」と感じることから改善していき、少しずつ正常な判断力を取り戻していきましょう。
ものを減らす目的を再確認する
家にいると常に捨てるものを探していたり、捨てるものがないことに不安やストレスを感じたりしている方は、ものを減らし始めた目的を再確認する必要があります。
今は断捨離に依存しているため、捨てること自体に快感を覚えている状態のはずです。
自分が何のために生活にミニマリズムを取り入れたのか、今一度振り返ってじっくりと考えてみましょう。
断捨離以外にワクワクすることを始めてみる
ものを減らすことに夢中になっている方は、大抵の場合、他にやることがないために断捨離に固執しているケースが多いです。
自宅でできる副業や友人とのお出かけなど、他に楽しみを見つけることで、ものばかりに目が行く環境を改善できるでしょう。
少しでも興味のあることに片っ端から手を出してみると、夢中になれるものが見つかるかもしれません。
生活が豊かになるアイテムを導入してみる
ものを増やすことに嫌悪感やストレスを抱くようになった方は、暮らしがアップデートできるアイテムを生活に取り入れてみるのがおすすめです。
その際、ミニマリストの買ってよかったものを紹介している動画を参考にすると、ワクワクした気持ちでアイテムを手にできるでしょう。
「ものが増える=ストレス」という感覚を払拭することが大切です。
ミニマリズムに共感してもらおうと思わない
他人にものが少ないことのメリットを説いて、捨てることを強要した経験がある方は、ミニマリズムに共感してもらおうと思わない姿勢を持ちましょう。
例えば、ヴィーガンでない人に肉を食べるなと言っても、ただ迷惑がられるだけですよね。
他人に自分の価値観を押し付けて理解してもらおうなんて、無理な話です。
ミニマリストは自分のために自分が取り入れた生活スタイルなのですから、他人を巻き込むのはやめましょう。
他人のスペースは絶対に見ない
家族のものを許可なしに捨ててしまった経験がある方は、他人の過ごす空間を見ないようにすることが大切です。
ものを減らすことに執着している段階では、他人のものにも無意識に反応してしまうケースが多いでしょう。
自分のもの以外には一切干渉しないことを心に決め、できるだけ視界に入れないように生活する努力が必要です。
自分の行動に不安を感じたら、それは病気のサインかも。
さて今回は、ミニマリズムに執着する自分の行動に不安を感じ始めた方へ、具体的な対処法を5つご紹介しました。
断捨離に夢中になっていると、つい周りが見えなくなるくらいものを捨てることに固執してしまう人は少なくありません。
本記事がきっかけで、少しでも偏ったミニマリズム思考から抜け出せる人が増えたらよいなと思います。
それでは、今日はこの辺で。