こんなお悩みに答えます。
この記事を書いている人
HSPの当事者として恋愛では苦しい経験ばかりしてきた。幸せなのはいつも最初の3ヶ月くらい。自分の気質と心理学について猛勉強したところ、苦しい恋愛を繰り返してしまう原因を発見。今では幸せな恋愛ができています。
どんなに反省しても苦しい恋愛を繰り返してしまうという方。
あなたに足りないのは「真実」と「愛」かもしれません。
騙されたと思って、どうかこの記事を最後まで読んでみてください。
きっと解決の糸口が見つかるはずです。
もくじ
「共依存」について知ること【HSPが恋愛依存から抜け出すための第一歩】
HSPの恋愛に依存傾向があるという事実には、おそらくこの記事を読んでいるあなたなら少しでも自覚があるはず。
ここでは、その依存が起こる仕組みについて解説していきます。
依存してしまう原因を理解して、依存しない恋愛のコツを学びましょう。
誤解されやすい「共依存」の本当の意味
依存の原因を理解するためにまず知ってもらいたいのが、「共依存」についてです。
「共依存」と聞くと「お互いがお互いに依存している状態」だと思いますよね?
実は、そんなに単純なものではないんです。
「共依存」というのは、自分の気持ちを素直に伝えられず押さえ込むことで、相手がその状況に甘えてしまう状態のことを指します。
例えば、パートナーに直してほしいところを素直に伝えられず我慢していると、パートナーはあなたの我慢に気づかずその直してほしい問題点を助長させてしまうことが予想できます。
なぜこのような悪循環が生まれるのでしょうか。
そうです。
HSPの自分を表現できないという特性が、知らず知らずのうちにこの状況を作り出しているんです。
ではなぜ、HSPは自分を表現することが苦手なんでしょうか。
「共依存」の原因は自分を生きていないこと
HSPのように共依存を招いてしまう人の多くは、自分の価値観の基準を周囲の反応に頼って判断する傾向があります。
そのため、自分の気持ちよりも周囲にどう思われるかを気にしながら生きていることが多いです。
これは自覚のある人だけでなく、無意識にそうしてしまっている人もいます。
つい他人の顔色をうかがってしまうような経験、ありませんか。
人に好かれたいと思うのは、人としてごく自然なことです。
ただ、自分を隠すことで人に好かれようとしている場合は、それが無意識であれ「共依存」につながります。
あなたは次のようなことに心当たりがありませんか?
- 自分の感情や意見を抑え込み、他人の犠牲になることがある
- 誰かがやるべきことまでつい自分がやろうとしてしまう
- 人に嫌われることを恐れ、自分の欠点ばかりを責めてしまう
自分のことだと思ったあなたは、「共依存」に陥っている可能性があります。
これが、あなたの恋愛を苦しくしている原因です。
全ては「あなたの」意識であると自覚すること【HSPの恋愛依存の本質】
ではどうしたら、自分を上手に表現できるようになるのでしょうか。
その秘密を解説します。
ここからは、HSPの恋愛依存の「本質」についてのお話です。
あなたがあなたのつくった世界で苦しんでいること。
そのせいで自分を表現できなくなっていることを理解してもらいます。
あなたの恋愛観がひっくり返るかもしれません。
あなたの感覚を基準に判断するからあなたは傷つく
あなたはパートナーと喧嘩をしたとき、こう思いませんか。
「彼のせいで私はこんなに傷ついている!」
「彼があんなことを言わなければ…」
ところが、こう感じるのはあくまでも「あなたの」解釈によるものです。
あなたが「私は傷つけられた」と判断をしたわけです。
ところが、真実はどうでしょうか。
相手にも相手なりの事情があることくらいは、あなたも十分に理解していると思います。
ところが、あなたが想像し得ないようなことがこの世界ではいくらでも起こります。
急な残業の連絡を入れずに夜遅くに帰ってきた旦那さんに、奥さんが「LINEで連絡くらい入れられたでしょ!?」と怒る場面を想像してください。
旦那さんは、こういう連絡はLINEではなく電話で伝えるべきだと思って電話のタイミングを伺っているうちに連絡できずにいたかもしれませんよね。
こんな風に、自分はこうすれば良いと思っていても、相手はそうは考えてはいないかもしれません。
要するに、あなたが思う「もっとこうすることができたはずでしょ!?」という気持ちは通用しないということです。
それに、あなたを傷つけたあなたのパートナーの言動は、本人にとっては何の問題にもならない言動だったかもしれませんよね。
それでもあなたは、自分を傷つけたとパートナーを責めてしまう。
ここで重要なのは、自分が傷ついた責任を外に求めるのではなく、自分の内側に探してみることです。
「彼が私を傷つけた!」というあなたの意識が、彼に責任を押し付け、自らを被害者にしていることに気づきましょう。
あなたの当たり前はパートナーの当たり前ではない
何度でも言います。
「傷つけられた!」というのは、「あなたの」意識なんです。
冷静に考えてみれば分かるはずです。
相手はあなたを傷つけるつもりでその言動をとったと思いますか?
もしそうだとしたら、あなたとはとっくにお別れしているはずですよね。
パートナーの立場になって考えてみてください。
そもそも、彼はあなたではありません。
あなたと同じ感覚で生きているわけではありません。
「私だったら絶対にこんなことしない!」
「私ならもっとこんな言い方をする!」
これらは全て「あなたの」当たり前であって、パートナーにあなたの感覚を押し付けている時点でそれは間違いです。
自分の意識が自分を傷つけていることに、早く気づきましょう。
そして「彼によって傷つけられた」というその感覚を今すぐに手放すことです。
あなたが生きている世界は全てあなた自身の「投影」
どんよりとした雨の日。
あなたはどんな風に感じるでしょうか。
「うわ〜テンション下がる」
「日差しが当たらなくていいな」
実はこれ、そのときのあなたの感情を天気に「投影」しているんです。
あなたの見る世界をあなたの感情で埋めてしまっている状態です。
これと同じことが、人間関係でも起こります。
人は自分のこれまでの経験を他人の言動に投影することで、その人の感情などを判断します。
「人にされて嫌なことは人にするな」と言われるのは、それゆえですね。
これと同じように、自分が相手を疑っていると、相手も自分を疑っているように感じたり、騙そうとしているんじゃないかと考えたりします。
自分が見ている世界は、全て自分そのものの「投影」なんです。
この法則を知っていれば、「共依存」に陥る前に自分の感覚をいったん疑うことができます。
「彼はきっとこう思っているに違いない…」
「私はこういう人間なんだ…」
こういう思い込みや決めつけが、自分を表現することを許さないだけです。
今のあなたの感覚をどうか疑ってください。
あなたの世界を作っているのはいつだってあなた自身です。
今あなたが生きているこの世界に不満があるとしたら、まずは自分の内側を見直してみることが共依存から抜け出す近道です。
あなたは「愛されやすい」態度をとっていますか?【HSPが恋愛依存から抜け出す方法】
あなたは、自分を抑え込むことで自らを犠牲にし、自分を被害者に仕立て上げてはいませんか。
もし加害者として彼を責めているとしたら、あなたは自らを「愛されにくい人」にしていると言えます。
あなたはパートナーを疑い、責め、不機嫌になっていませんか。
そのときのあなたのパートナーに対する態度は、うなり声をあげてキバをむく野良犬と同じです。
「そんなの…私にこんなにひどい思いをさせた彼が悪いんでしょ!」
こう思ったあなた。
実は、相手が自分を愛してくれる人なのか傷つける人なのかは、あなた自身が決めているんですよ。
男女関係のパターンには、あなたがどんな自己概念を持っているのかが現れます。
多くの人は、「自分はこういう人間だ」という信念にしがみつき、相手に自分をどんな風に扱う人間なのかというイメージを勝手に植え付けます。
そこを理解できたとき、あなたの恋愛は劇的に幸せなものに変わるはずです。
あなたが傷つくのはあなたが愛することをやめたから
他人への「疑い」というのは、外に原因があるものではありません。
あなた自身が、あなたのことを愛されるに相応しいと思っているのか、裏切られても仕方がないと思っているのかの違いです。
あなたが本当に愛している人が、あなたを傷つけることはありません。
一方で、あなたが愛していない人をあなたの心は敵として認識します。
敵の前で感じる感情は、当然ネガティブですよね。
あなたがパートナーに「疑い」の感情を持っている時点で、あなたがパートナーに感じる感情はネガティブが基準になります。
つまりこのとき、あなたはパートナーを「本当に」愛してはいないということです。
だからあなたは傷ついたんです。
あなたが愛されなかったから傷ついたのではありません。
全ての苦しみは、あなたのパートナーへの愛が止まったところから始まります。
人は、愛してもらったら愛してあげたいと思う生き物です。
愛し合いたいというのが人間の本質ですからね。
でも今のあなたのその態度では、パートナーはあなたをとても愛しにくいと思いませんか。
あなたは、愛してもらうのが当たり前という立場になってはいませんか。
それが「依存」につながるんです。
パートナーはあなたを喜ばせたいと思っている
あなたは、どうすれば彼に傷つけられずに愛してもらえると思いますか?
その答えは、あなたが先にパートナーを愛してあげることです。
話しかけやすい雰囲気をつくってあげることです。
パートナーは、ちょっとくらい無理をしたとしてもあなたを喜ばせたいと思うものです。
そんなパートナーの想いを受け取るためには、あなたがパートナーにとって幸せな存在だということをあなたが自覚しなければいけません。
それができたとき、たとえ愛が返ってこなかったとしても、あなたが彼を本当に愛している限り、あなたが傷つくことはありません。
だってあなたは愛されるべき人なんですから。
彼を本当に愛せているということは、あなたは自らを愛されるべき人として認めることができているということです。
つまり、彼以外にも同様に愛されるべきだと思えているはずですから、もし彼から愛が返ってこなくとも、きっとあなたは傷つきません。
パートナーときちんと向かい合って、お互いがもう少しだけ思い合うこと。
これができれば、苦しい恋愛から卒業することができるはずです。
「怒り」は「寂しさ」や「不安」の表れ
「パートナーを愛するって…どうしたら良いの?」
まずは、「怒り」のコミュニケーションを卒業することです。
あなたの「怒り」の本質は、パートナーに対する「不安」や「寂しさ」のはずです。
例えば、こんな経験はありませんか。
会えない期間が2ヶ月も続いたとき。
「私と2ヶ月も会えなかったのに寂しくなかったの!?(怒)」
こうあなたは思うでしょう。
一方で、会えるときに会うだけでも嬉しいと感じている彼はこう感じています。
「やった〜2ヶ月ぶりに会える♪ルンルン♪」
あなたは(私がなんでこんなに怒っているか分からないの!?(怒))と思いますよね。
それに対して彼は、(なんで久しぶりに会えるのにこんなに嫌な雰囲気なんだろう…?)と首をかしげ、(なんだよせっかく会えたのに…)と機嫌を損ねてしまうかもしれません。
本当のコミュニケーションというは、相手に「怒り」をぶつけるものではありません。
その「怒り」の裏に隠れている自分の本当の気持ちを相手に伝えること。
それがコミュニケーションです。
自分の本当の感情に素直になるということです。
2ヶ月も会えなかったことに「怒っている」のではなく、「寂しかった」ことを分かってほしかったんですよね。
素直になるには、コツがあります。
それは、感じた「違和感」を我慢せずに早めに言葉で伝えることです。
そうすることで、「怒り」を使わずに素直な感情のままでコミュケーションが取れるようになります。
「イコールパートナー」として向き合う勇気はありますか【HSPが恋愛依存を抜け出したその先】
彼の依存的なところを受け入れてあげたり、あなたの依存的なところを受け入れてもらったり。
相互に依存し合える関係を「イコールパートナー」と呼びます。
文字通り、対等な関係のつながりのことです。
今のあなたに彼の不満は受け止められるか
イコールパートナーは、お互いを愛し合い、そして愛しやすい態度をとることができます。
あなたが彼に不満をぶつけるのと同じように、あなたには彼に不満を言われ続けるくらい強いメンタルはあるでしょうか。
彼に求めるのなら、まずはあなたが彼に与えることです。
不満を聞いてほしいなら、あなたが彼の不満を聞いてあげることです。
愛されたいなら、まずあなたが愛してあげることです。
どちらか一方ではなく、お互いに向き合える。
それがイコールパートナーです。
白馬の王子様はあなたがつくる
イコールパートナーは、たとえ喧嘩をしたときにも相手のせいにせず、自分を責めることもせず、どちらにも何かしらの責任があると考えます。
2人の関係というのは2人で作り上げていくものだと分かっているからです。
はじめから白馬の王子様のような完璧な人なんていません。
しかしあなたが向き合うことで、彼を白馬の王子様にすることはできます。
あなたにも彼を受け入れるだけの強さと勇気があれば。
彼とイコールパートナーになって、苦しい恋愛はもう終わりにしましょう。
大丈夫。
あなたは幸せになれます。
そのためにどうか、あなた自身があなたを幸せになるに相応しい人間だと認めてあげてくださいね。
HSPの恋愛傾向を自覚して彼女・彼氏と安定したお付き合いをする方法
続きを見る