人数が増えるほど、家計の負担も大きくなる食費。
生活費の見直しを図るうえで、日頃の食事にかかる費用の見直しは大きな節約効果を発揮します。
そこで今回は、私が二人暮らしでも食費を月3万円に抑えることができた9つの工夫についてご紹介。
二人暮らしの場合、平均して月6万円ほどの食費がかかると言われています。
今回ご紹介する節約方法は、世帯人数に関わらず効果を実感できるものです。
その証拠として、私が一人暮らしをしていたときには、この方法で月1.5万円まで食費を抑えられていました。
食費を含む生活費の削減効果は、貯金額4倍アップという結果にもつながっています。
家計の見直しに奮闘中の方は、ぜひ参考にしてみてください。
この記事は、以下のような方におすすめです。
□食費を抑える具体的な方法が知りたい
□節約できる買い物のコツを参考にしたい
□生活費を見直して貯金を増やしたい
それでは、どうぞ。
もくじ
今日からできる!最速で食費を抑える節約方法9選
食費を効率的に抑える仕組みを作るために、まずは買い物前に準備をしましょう。
具体的には、以下の4つを行います。
買い物の事前準備!
□毎月の食費予算を決める
□最初の3ヶ月だけ家計簿をつける
□1週間分あるいは3〜4日分の献立を決める
□買い物リストを作る
順番にご説明します。
毎月の食費予算を決める
まずは、毎月の「食費予算」を決めましょう。
理想的な食費予算は、手取り額の10〜15%だと言われています。
たとえば単身世帯で手取り20万円の場合は、20,000円〜30,000円が予算の目安になるという計算です。
二人暮らしの場合、二人の手取りを合わせた金額の10〜15%を予算に組みましょう。
食費を手取りの10〜15%に抑えるためには、以下3つの基本事項を守ると効果的です。
□自炊をする
□外食は最低限
□コンビニは利用しない
すでに食費の節約に励んでいる方であれば、誰でもご存知のことでしょう。
ただしライフスタイルによっては、自炊が苦手な方や付き合いなどで日常的に外食をする方もいるはず。
その場合は、自炊と外食それぞれの予算を設けるのがおすすめ。
合計して予算内に収まるように、費用の配分を工夫しましょう。
最初の3ヶ月だけ家計簿をつける
予算が決まったら、現状と変化を把握するために「家計簿」をつけましょう。
とはいっても、最初の3ヶ月程度を記録するだけで問題ありません。
家計簿アプリを使えば、買い物レシートを読み込んで簡単に記録できます。
レシートがもらえないこともありますが、外食の記録も忘れずに。
毎月どれだけの支出があって、どのくらい節約できているかを把握することはモチベーションにもつながります。
私は「マネーフォワードME」という家計簿アプリを愛用しています。
1週間分あるいは3〜4日分の献立を決める
予算を決めて家計簿の準備が整ったら、いざ買い物へ!
とその前に、まずは「献立」を考えておくのがおすすめです。
あらかじめメニューを決めておくことで買うものが明確になり、無駄買いを防げます。
さらに買い物頻度を週1〜2回にすることで、無駄遣いの確率もグンと減らせます。
週に1回買い物へ行く場合は1週間分、週に2回行く場合は3〜4日分の献立を決めましょう。
ご自宅の冷蔵庫の大きさを考慮して、買い物頻度を決めるのもアリです。
節約につながる献立づくりのコツは、単価の安い食材で作れるメニューを考えること。
旬の野菜や年中安い豚こま肉や厚揚げなど、行きつけのスーパーで安く売られている食材で献立を決めましょう。
同じ食材を使ったメニューを複数作る献立にすると、余りがちな野菜も上手に使い切ることができます。
マンネリ化を気にしておしゃれな食卓にしようと思うと、出費が増える原因に。
安い食材でもローテーションして献立を作れば、メニューのバリエーションは増えます。
献立づくりで悩んだら、曜日ごとに主菜食材を固定化してしまうのがおすすめ。
たとえば私の場合は、以下のように主菜を固定化しています。
月|豚こま肉
火|鯖
水|鶏もも肉
木|厚揚げ
金|鮭
土|カレー、鍋
日|カレー、鍋
狙っていた食材が値上がりしていた場合は予定がズレることもありますが、大まかにこのようなサイクルで献立を組み立てています。
もちろん、冷蔵庫に余っている食材を使い切るメニューを考えることも重要です。
献立を考える際は、まず冷蔵庫の在庫をチェックする習慣をつけましょう。
【食費を減らしても栄養バランスを維持するコツ!】
以下の栄養素をバランスよく摂取できる献立を考えると、食費を削っても健康的な身体を保てます。
□糖質
□タンパク質(植物性・動物性)
□野菜
□きのこ
□海藻
□果物
□乳製品
ただし、毎日これらの栄養素をバランスよく含む献立を立てることは現実的ではありません。
一度の買い物で自炊する期間(1週間あるいは3〜4日間)の中で、これらの栄養素を摂取できるようにメニューを考えると、無理なく献立を組めるのでおすすめです。
買い物リストを作る
献立が決まったら、メニューを見ながら「買い物リスト」を作りましょう。
慣れるまでは少し面倒かもしれませんが、買い物リストの作成は食費の節約においてとても重要。
リストにある食材しか買わないことで、無駄買いを防げるからです。
付箋やスマートフォンのメモ機能などを活用すると、買い物中に手元で確認できるのでおすすめです。
参考までに、私が意識的に買わないようにしているものもご紹介しておきます。
【買わないものリスト】
□パン・麺類(主食材料)・・・・自炊生活での主食は米のみ
□お菓子・アイス(嗜好品)・・・バランスの取れた食生活で欲求減退
□お酒・ジュース(飲料)・・・・飲料は浄水した水道水のみ
□出番の少ない調味料・・・・・・レシピを参考にする場合は家にない調味料は無視
ちなみにお惣菜や冷凍食品に関しては、調理時間がないときに限り買っても良いことにしています。
抜くところは抜いて、あまり縛りすぎないことも大切。時には自分の負担を減らすことを優先する日があってもOKです!
買い物当日の心がけ!
□空腹時に買い物へ行かない
□買い物は一人で行く
□次の買い物までに使い切れる量を買う
□買う予定だった食材が値上がりしていた場合は無理に買わない
□お得な価格・容量の食材を選ぶ
事前準備ができたら、いざ買い物へ!
当日は、上記の5つを心がけることでさらに節約効果がアップします。
順番に解説します。
空腹時に買い物へ行かない
買い物へ行くタイミングは「食後」がおすすめです。
なぜなら、空腹状態で買い物をすると、ついお菓子や惣菜まで手に取ってしまうから。
できるだけ食欲がない状態で買い物へ行くことで、無駄買いを予防しましょう。
ただ、仕事帰りに買い物を済ませたい日もあるでしょう。
そんなときは、ガムや飴を食べて一時的に空腹感を紛らわすと食欲が抑えられます。
過去の私は、空腹のときに買い物へ出かけていたせいで、買い物のたびにお菓子やアイスも購入していました…。完全にアウト!
買い物は一人で行く
買い物には、特別な理由がない限り一人で行くことをおすすめします。
その理由は2つあります。
1つは、誰かと買い物へ行くと、買い物リスト以外のものを買うリスクが大きくなるからです。
たとえば、子どもと買い物へ行くとお菓子やおもちゃを、夫婦や恋人同士で買い物へ行くとお酒やスイーツなどを買う機会も増えるでしょう。
こうした予定外の出費を防ぐためにも、日頃の買い物はできるだけひとりで行くことをおすすめします。
2つ目の理由は、自分が選ぶものに対して口出しされる可能性が増えるからです。
「それ食べたくない!」「こっちの高い方がよくない?」
こんな言葉にイライラしてしまった経験はないでしょうか。
ひとりで買い物をするときとは違い、誰かと一緒に買い物へ行くと横槍が飛んでくる可能性も増えます。
面倒なことは、できるだけ未然に防ぐのが吉です。
次の買い物までに使い切れる量を買う
スーパーで安い食材を見つけると、とりあえず2〜3個まとめ買いをするという方も多いはず。
しかし必要以上にたくさん買うと、使いきれずに食材をダメにしてしまう可能性も増えます。
食品ロスをなくすためにも、食材は次の買い物までに使い切れる量にとどめましょう。
余りそうな(期限が近い)食材がある場合は、味噌汁に入れるのがおすすめ!栄養満点かつ美味しく消費できます。
買う予定だった食材が値上がりしていた場合は無理に買わない
買い物リストに書いてある食材が、大幅に値上がりしている…!
そんなときもあるかもしれません。
もし狙っていた食材が値上がりしていた場合は、無理にその食材を買う必要はありません。
他の安い食材を買って、献立を変更してしまいましょう。
ただし、20円くらいの値上げであれば、献立を考え直す手間を考えると買ってしまうのもアリです。
お得な価格・容量の食材を選ぶ
食材や調味料などを買う際は、必ずお得な価格・容量のものを選びましょう。
たとえば「150g100円の商品Aより、300g150円の商品Bを買う」といったイメージです。
価格だけ見ると100円の方が安いように感じますが、100gあたりの価格で比較すると商品Aは66円で商品Bは50円。
つまり商品Bの方が16円安いということになります。
はじめは計算が大変かもしれませんが、慣れてくると大体どちらがお得な商品かすぐに見分けられるようになります。
プライベートブランドの商品や大容量で売られているものは、他の商品よりお得に購入できる場合が多いです。ぜひチェックしてみてください。
食費が減らない?やりがちなNG節約方法【失敗談】
ここまでご紹介してきた他にも、食費の節約手段はさまざまあるでしょう。
ただ、以下の方法は私の経験上おすすめしません。
□最安値の食材を目的にスーパーをはしごする
□無計画な買い溜めをする
□買い物リストにない割引品を買う
これらは私が過去に実践してきた節約術ですが、結果的には節約どころか無駄遣いになっていました。
簡単にその理由をお話します。
最安値の食材を目的にスーパーをはしごする
食材ごとに安く買えるスーパーを把握して、買い物をしている方は多いでしょう。
たとえば以下のように。
□肉・魚が安いスーパーA店
□卵が特売になるスーパーB店
□野菜が格安なスーパーC店
確かに食材は安く手に入ります。
ただ、移動にかける時間やガソリン代を考慮すると、賢い節約方法とは言えません。
おすすめは、よく買う食材が総合的に安いスーパー1店舗だけに絞ること。
当然、同じスーパーでも仕入れ具合や時期によっては、商品金額に多少の変動がある日もあります。
それでも同じスーパーで買い物をする方が、時間やガソリン代の無駄がなく、結果的に節約できます。
私もスーパーのはしごをやめたことで、時間と費用の節約に成功しました。
店舗を絞るなら、品揃え豊富な大型スーパーがおすすめ!
特売日でなくても毎日安く手に入る食材を基準に献立を組むのも、節約にとても有効です。
無計画な買い溜めをする
買い物へ行くと「足りないと困るから…」と、つい多めに買いたくなってしまうもの。
使い切れるのであれば問題ないですが、食材が傷んで捨ててしまった経験がある方も多いでしょう。
過去の私もそのひとりです。
無計画な買い溜めは、食品ロスにつながりかねません。
「とりあえず買っておこう」をやめて、使い切れる量を買うことを心がけましょう。
葉物は特に傷みやすいです。ダイソーの「鮮度保持袋」で保存すると、1週間後でもシャキッとした状態で調理できるのでおすすめ!
買い物リストにない割引品を買う
買い物先で「割引品」を見ると、つい手が伸びてしまう…。
きっと多くの方が同じような経験したことがあると思います。
過去の私もよく割引品を買っていました。
しかし、つい手に取る割引品のほとんどは、買い物リストにはない予定外のものである場合が多いはず。
使いどころを想定できないまま買うものは、期限切れにしてしまうリスクも大きいです。
割引を理由に買うことは、今日で卒業しましょう。
さらに生活費を見直したい方へ
食費だけでなく、消耗品の節約も生活費の削減に効果的です。
変動費は日々の習慣を見直すだけで無理なく節約できるものが多いので、手っ取り早く節約効果を期待できます。
興味のある方は、以下の記事も節約の参考にしてみてください。
もっと安くできる!日用品の節約方法
もし、できるだけ大きな金額を節約したい場合は、固定費を見直しましょう。
毎月必ずかかってくる固定費を削減できると、簡単に数万円単位で節約できます。
実際に私は、固定費と変動費の節約を駆使して、わずか2年で貯金額を4倍にまでアップさせました。
固定費を見直したい方、資産を効率的に増やしたい方は、ぜひ以下の記事も覗いてみてください。
どんどん貯金が増える!最強の節約習慣
さっそく今日から!食費を抑える節約方法を実践しよう
今回は、食費を効率的に抑える方法についてご紹介しました。
日々の食費を少しでも減らしたいと感じている方は、ぜひ取り組みやすいものから少しずつ実践してみてください。
この記事が、生活費の節約につながる一助となれたら幸いです。
それでは、今日はこの辺で。