この記事は以下のような方におすすめです。
□最短で貯金100万円を目指したい
□資産形成の始め方を知りたい
□お金が貯まる節約習慣を身につけたい
貯金100万円の壁は、お金を貯め始めたら誰もが最初にぶつかるもの。
しかし正しい貯蓄方法を知っていれば、低収入の方でも実現できる貯金額です。
年収200万円、奨学金月2万円返済中、普通車ローン月2万円返済中の私でも達成できたので、間違いありません。
この記事では、2年かけて貯蓄方法を学んできた私の経験から、貯金100万円を最短で達成するための方法をご紹介します。
これから資産形成を始める方は、ぜひ最速で貯金100万円を達成してください。
もくじ
貯金100万円のハードルと年代別の達成割合
貯金100万円を達成できない人たちがどのくらいいるか、ご存知でしょうか。
金融広報中央委員会の令和2年「家計の金融行動に関する世論調査」によると、単身世帯での資産100万円以下の割合は次の通りです。
割合 | 平均 | 中央値 | |
20代 | 71.5% | 113万円 | 8万円 |
30代 | 51% | 327万円 | 70万円 |
40代 | 50.7% | 666万円 | 40万円 |
50代 | 51.4% | 924万円 | 30万円 |
60代 | 38.5% | 1,305万円 | 300万円 |
全体 | 53.4% | 653万円 | 50万円 |
「平均値」は貯金の多い人たちに引っ張られて全体の数値が上がるので、平均値よりも「中央値(真ん中の人の数値)」の方がよりリアルな平均資産額と考えてください。
この表を見てわかる通り、資産100万円以下の人はどの世代でも5割前後います。
その一方で、貯金額の平均値は年代が上がるにつれて増えている傾向があります。
つまり貯金ができていない人たちがいる一方で、着々と資産を増やしている人たちもいるということです。
おそらくこの差は、貯金習慣があるかどうかの差でしょう。
お金の貯め方を知っている人たちは、貯金習慣が身についているから資産を増やし続けられるのです。
貯金100万円を達成するメリット【まず100万円と言われる理由】
目標貯金額として「まず100万円」と言われる理由は、貯金100万円を貯めるメリットにあります。
100万円という金額を貯めるメリットは次の3つです。
□お金の使い方のスキルが身につく
□お金の不安やストレスがなくなり行動力がつく
□生活防衛資金としていざというときに使える安心感がある
順に説明していきます。
お金の使い方のスキルが身につく
資産100万円を貯めると、その過程でお金の貯め方・使い方が自然と身につきます。
なぜなら100万円という金額は、生活習慣を見直して工夫しなければ貯められない金額だからです。
毎月、生活費に使って余った分を貯金に回すような貯金方法では、100万円はなかなか貯まりません。
逆に100万円を貯めた人は、200万円・300万円の資産を築くハードルはそう高くありません。
貯金習慣を身につけるためにも、まず100万円のハードルを超えることが非常に重要なのです。
お金の不安やストレスがなくなり行動力がつく
貯金が100万円あるだけで、金銭面での不安が大幅に減ります。
すると何にでも挑戦的な姿勢になれるので、自然と行動力もついてくるでしょう。
お金の不安やストレスは心身に大きく影響します。
少しでもお金に関するストレスを抱え込まないように、最低でも100万円は貯金しておくべきなのです。
生活防衛資金としていざというときに使える安心感がある
「生活防衛資金」とは、自分が働けなくなった場合でも最低限の生活をするために必要な資金です。
一人暮らしの生活防衛資金の目安は、生活費の3ヶ月分以上と言われています。
6ヶ月分もあればかなり安心して生活できるのではないでしょうか。
例えば月の生活費が16万円だとすると、6ヶ月分の生活防衛資金は16万円×6ヶ月=96万円です。
つまり100万円あれば、6ヶ月間収入がなくても生活には困らないということです。
貯金100万円を貯めるためにやるべきこと3つ
貯金100万円の壁を突破するためには、以下の3つを実行する必要があります。
- 家計簿アプリで毎月の支出を把握する
- 固定費の見直しをする
- 変動費の見直しをする
これらを行う目的は、お金の使い道を把握し必要十分な生活コストに抑えることです。
もうやってるよ!という方も、さらに見直しできる項目が見つかるかもしれません。
詳しく解説していきます。
1|家計簿アプリで毎月の支出を把握する
生活コストの見直しに欠かせないのが、支出の把握です。
支出を把握する目的は、自身の消費癖を客観的に見て、削れる費用を見つけることです。
紙の家計簿でも良いですが、アプリの方がすぐに記録できるのでおすすめです。
ちなみに私が使っている家計簿アプリは「Money Forward ME(マネーフォワードミー)」です。
誰にでも使いやすい定番の家計簿アプリなので、迷ったらまずは使ってみてください。
2|固定費の見直しをする
毎月の支出を把握したら、まずは固定費を見直しましょう。
具体的には以下の項目を減らします。
□家賃
□水道
□ガス
□電気
□通信費
□自動車保険
□保険料
□NHK放送受信料
□国民年金保険料
この中でも、すぐに見直せて効率的に節約できるのが通信費です。
今は大手キャリアからも格安プランが出ているので、格安SIMに不安がある方も料金を見直しやすいです。
また固定回線(WiFi)やポケットWiFiのプランも一緒に見直すとさらに節約になります。
固定費節約のコツ
固定費の節約には「断捨離」も効果的です。ものを減らすとまた余計なものを増やさないように、無駄な消費行動を控えるようになるためです。
ものが減ると生活費だけでなく家賃も抑えられるので、大きな節約につながります。私が断捨離して持たなくなったものも良ければ参考にしてみてください。
3|変動費の見直しをする
固定費の見直しができたら、次は変動費を見直しましょう。
変動費は少しの意識で大幅に節約できる項目が多いので、やりがいがあります。
□食費
□日用品費
□被服費
□美容費
□サブスクリプション代
□ジム代・習い事代
□手数料・送料
特に被服費や美容費は一度の支出が大きいので、見直しできると大幅に支出を抑えられます。
また日用品費の見直しもおすすめです。
普段使っているメーカーからコストを抑えたものに変えるだけで、月の日用品費を半分にすることも可能です。
変動費節約のコツ
変動費の節約には見栄を捨てるのが手っ取り早いです。他人の評価を気にして過度な課金をしたり消費行動が増えたりすることを防げます。
最速で貯金100万円を実現するコツ
先ほどご紹介した3つのステップとあわせて、さらに貯金スピードが上がるコツを5つご紹介します。
□手取りの20%は先取り貯金をする
□賞与(ボーナス)は全額貯金へ回す
□キャッシュレス決済でポイントを貯める
□フリマアプリで不用品を販売する
□副業で貯蓄スピードを加速させる
これができれば、間違いなく貯金100万円の近道になります。
ぜひ意識して取り組んでみましょう。
手取りの20%は先取り貯金をする
普通に生活していて貯金が貯まらないという方は、必ず先取り貯金をしましょう。
目標金額としては、手取りの20%を目指すのがベスト。
毎月の固定費だと思って、銀行の「定額自動入金サービス」を利用するのもおすすめです。
毎月指定の口座から定額を引き落とし、自動的に口座へ入金してくれます。
賞与(ボーナス)は全額貯金へ回す
会社からの賞与(ボーナス)をもらえる場合は、すべて貯金に回しましょう。
ボーナスがなくても生活できるように家計管理をしていれば、生活にはなんの支障もありません。
もし使うとしても、消費ではなくローンの返済に充てるなど有意義な使い方をすることをおすすめします。
キャッシュレス決済でポイントを貯める
クレジットカード決済やスマホ決済を利用すると、ポイントが貯まります。
消耗品はもちろん、水道光熱費や携帯料金などもクレジットカード払いに統一すると、より効率的にポイントを稼げます。
クレジットカード決済に不安がある場合は、スマホ決済の「PayPay」がおすすめです。
100円からチャージできるので、ちょっとした買い物にも便利です。
フリマアプリで不用品を販売する
メルカリやラクマなどのフリマアプリを活用して、不用品を売ってみましょう。
価値のありそうなものはもちろん、自分にとってはゴミ同然のものでも出品してみると意外と売れます。
副業で貯蓄スピードを加速させる
会社員の方は、副業で稼ぎ口を増やすことにも挑戦してみましょう。
収入が増えることはもちろん、本業にトラブルがあっても副収入があると少し安心できます。
今は自分の特技がなんでも仕事になる時代なので、チャレンジしない手はありません。
貯金100万円は資産形成のスタートライン
貯金100万円は資産形成のスタートラインであり、最も達成が難しいラインでもあります。
その理由は、貯金100万円の達成には「お金の貯め方」を知る必要があるからです。
お金の貯め方を知らなければ、高年収でも貯金するハードルは上がります。
生活費や娯楽費は、年収が上がるにつれて増えていくものですから。
逆に言えば、お金の貯め方を知っていれば低所得者でも貯金はできます。
今回ご紹介したテクニックを活用して、ぜひ最速で貯金100万円を目指しましょう。