HSP気質を本気で改善したい人へ【私が実践した方法を公開!】

2021-03-15

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悩んでいる人
悩んでいる人
HSPって治るの?生まれつきの気質だっていうから諦めている部分もあるんだけど…。もし改善できるならその方法が知りたい。


こんなお悩みに答えます。

この記事を書いている人

中度のHSP気質の持ち主。自分の性質について学び、改善するために様々な方法で自身を実験台に。自分と向き合い続けた結果、今ではほとんど気質に振り回されなくなりました。


HSP気質で苦しんでいる方の参考になるはずです。

「仕方ないから…」と諦めず、一歩前進したいという人は確実に読む価値アリだと思います。

 気になる項目だけでも、ぜひ読んでみてもらえたら嬉しいです。

HSP気質を改善するには「客観的な視点」を持つ訓練が必要

HSPの気質を改善するために最も大切なことは、気質の「本質」を理解し、症状を「自覚する」ことです。

ただ単純に気質の特性を知るだけでは、それに対処することは難しいからです。

HSP気質の「本質」を知ることで、「なぜそのような性質が出てしまうのか」という根本的な気質への理解を深めることができます。

すると、具体的にどのような対処が必要なのか、あるいは有効なのかが分かります。

HSPであるからこその反応を「俯瞰する」

その第一歩が、「自分の気質の症状を自覚すること」です。

「自覚する」とは、自分が繊細である自覚を持つということではなく、「客観的に見て気質が表に出ている」ということを「俯瞰する」ということです。

もっと分かりやすくいうと、HSPの当事者としてではなく、そうでない人から見たときの症状に対する感覚を知るということ。

つまり、「こんなに反応してしまっているけど、この感覚はHSPでない人だとしたらこんな風には感じないんだよな。じゃあいったいどんな風に感じるんだろう?」という感覚を持つということです。

反応しない練習をしよう

こうすることで、自分が反応していたものは本来自分が反応しなくても良いものだという感覚が分かるようになってきます。

この感覚が身についてくると、刺激に対して反応する機会が減り、徐々に自分のHSP気質の根っこが見え始めます。

あとは、この客観的な視点を繰り返し意識して生活することで、気質の症状が表れたタイミングで自然と反応を抑制することができるようになることもあります。

私もこの方法で自分の症状を俯瞰し、反応しない練習を繰り返しました。

実際、かなり効果があったと感じています。


HSP気質を改善するための具体的な3つの方法

それでは、HSPの気質を改善するための具体的な方法についてお伝えします。

刺激を受けないようにするための方法や受けた後の対処法について、順番に解説していきます。

①刺激の多い環境を避ける

HSPが最も注力すべきこと。

それが、刺激そのものを避けるということです。

大前提として、「感じる」「気づく」という反応自体はコントロールが難しいんです。

ですが、「環境」や「行動」自体はコントロールすることが可能です。

ですので、情報の多い場所を避けるなど苦手な環境に身を置かないようにするのがベストでしょう。

そして、刺激を受けた後でもその刺激に対する対応は自分で決められるということを覚えておきましょう。

このように環境や行動のコントロールができれば、反応を刺激として受け取らずに済むことができるようにもなり得ます。

②受けた刺激を物理的に和らげる

刺激を受けることがはじめから分かっているとしたら、その刺激を受けずに済むような工夫をしましょう。

中でも、物理的に刺激を和らげることができることには事前に対処しておくと良いでしょう。

例えば、こんな方法があります。

  • 視覚 ▶︎メガネの度を下げる。アイマスクをする。
  • 聴覚 ▶︎イヤホンで好きな音楽を聴く。耳栓をする。
  • 触覚 ▶︎肌触りの良い素材や締め付けのない衣類にこだわる。
  • 嗅覚 ▶︎マスクをする。好きな香りを嗅ぐ。


音や光に敏感なHSPは、通勤通学はもちろん日常生活のさまざまな場面で刺激に遭遇します。

これらのアイテムを使って、上手に刺激を避ける工夫をしてみましょう。

ほんの少しかもしれませんが、反応による気持ちの揺らぎが減ってくるはずです。

③刺激の受け取り方を変える

どんなに刺激の多い環境を避けようと、どんなに刺激を和らげようと、どうしても避けられない刺激はあります。

そんなとき、たとえ刺激に反応してしまっても、それをストレスに変えないための受け取り方があるんです。

刺激に対して反応してしまうのは仕方がないことです。

しかし、その反応を反応のままで終わらせてはいけません。

たまには、刺激を敵としないような受け取り方をしてみませんか?

具体的には、次の3つを意識することで刺激の受け取り方を変える練習ができます。

  1. 何でもかんでも自分と関連づけないこと
  2. 自分が何に対して反応しているのかを客観的に分析すること
  3. 気づいたこと全てに対応する必要はない


それでは、順番に解説していきます。

何でもかんでも自分と関連づけないこと

誰かの不機嫌を自分のせいだと思ったり、陰口を自分に向けられていると感じたり…

HSPはどんなに些細なことでも、その共感力の強さから、自分ごととして物事を考えてしまう傾向があります。

ある意味、自意識が過剰になっているとも言えるかもしれませんね。

しかし、自分に関係があると感じていることのほぼ全ては、全くあなたには関係のないことである場合がほとんどです。

一度、誰かに聞いてみてください。

「今私のこと話してた?」って。

「え?なにが?」と返ってくるはずです。

もし自分のこととして刺激を感じ取ってしまった場合には、自分が勝手にそう思っているだけだという事実を自覚しましょう。

それだけで、ネガティブになることも減ってくるはずです。

「自分が反応する必要のないこと」だと自覚することが大切です。

自分が何に対して反応しているのかを客観的に分析すること

もし刺激に反応してしまったら、その刺激のどの部分に反応しているのかを意識してみてください。

おそらく、刺激を感じるときというのは、複数の刺激を同時に受けている場合が多いと思います。

ところが、自分が本当に否定的な刺激として受け取っているのはその中のいずれかであったりします。

例えば、人混みが苦手な人を例に考えてみましょう。

人混みが苦手といっても、人の多さが苦手なのか、ガヤガヤした音が苦手なのか、大衆の匂いが苦手なのか…

色々な刺激に対してHSPは反応しますが、同じHSPでも人によって反応する刺激は異なります。

本当に避けたい刺激がどれなのか分かるだけで、他の刺激に対しては積極的に行動できるようになれるかもしれません。

世の中の全てのHSPが全ての刺激に対して敏感なわけではないということは、ぜひ覚えておきましょう。

あなたにも、敵にならない刺激があるかもしれません。

気づいたこと全てに対応する必要はない

自分が気づいたことに自分だけが一生懸命に対応していると、他の人がやらないことに不満を抱いてしまうなんてこともあるでしょう。

そんなときは、気づいても対応しない勇気を持つことが大切です。

「自分が気づいたのに対応しないなんて…」とはじめは罪悪感を感じる人もいると思います。

しかし、他の人に任せることで、「自分が対応しなくても大丈夫なんだ!」という気づきや安心感を知ることが大切です。

HSPは色々なことに敏感に気づきやすいので、人よりも先に気づくとつい手を伸ばしてしまいがちです。

ところが、それによって自分が疲弊していくようでは本末転倒です。

自分以外の誰かに任せてみるという精神を持って、気づいてもちょっと動かずにいてみましょう。

すると、あなたがやらなければと思っていたことが、他の人もやってくれることなんだと気づくことができます。

1人で全部やろうとしないで大丈夫なんですよ。

安心して、誰かに頼ってみてください。


HSP気質の改善にオススメな3つの思考法【タイプ別】

ここまで、HSP気質を改善するための具体的な方法についてお話しました。

今度は、HSPが楽に生きるために知っておくと良いオススメの思考法を3つご紹介します。

  1. 「とりあえず」精神を持とう
  2. 誰かを嫌いになってもいい
  3. 自分に都合良く解釈しよう


順番に解説していきますね。

①「とりあえず」精神を持とう【悩みがちなHSPにオススメ】

何かを始める時に、HSPは何でもかんでも100%の状態でスタートしようとします。

メールの返信もあれこれ考えすぎて送るのに時間がかかったりしませんか?

物事は、6〜7割でスタートして、修正しながら進めた方が効率が良かったりします。

ずっと先へ進めずにモヤモヤを溜め込むこともなくなるので、気持ちが楽になりますよ。

②誰かを嫌いになってもいい【人間関係が苦しいHSPにオススメ】

HSPの中には、苦手な人にわざわざ近づいていく人もいます。

仲良くなれば、嫌な雰囲気(刺激)を感じなくて済むかもしれないと思うからです。

ところが、結局は相手の些細な言動に傷ついてしまうんですよね。

できれば、仲良くなってそんな風に傷つくことを避けたいと思う気持ちはよく分かります。

私も同じ理由で、苦手な人とでも仲良くなろうとするタイプだったので。

しかし、仲良くなれそうにない場合には、無理に分かり合おうとせず、無理に近づこうとしないことです。

嫌なことや苦手な人にまでお人好しでいる必要はないんです。

人に嫌われることも人を嫌うことも、人間ならあって当たり前のことですから。

苦手な人とは自然な距離感を保つか、距離を置ける相手であれば極力近づかない方が良いでしょう。

その方が、お互いに楽です。

③自分に都合よく解釈しよう【ネガティブ全開なHSPにオススメ】

不機嫌な人を見て「自分のせいかな…」とネガティブに捉えるHSPは多いです。

そうではなく、「何か嫌なことがあったんだな〜どんまいだ…」と捉えてみてはどうでしょう?

HSPは何でもネガティブに考える傾向があるので、それが分かっているなら、いっそ逆の思考パターンを利用してみるのがオススメです。

私もこの方法で、いちいち周りの人の態度に気持ちを左右されるということがほぼなくなりました。


HSP気質の改善は常に自分との闘い【辛いのは当たり前】

改善のための努力が辛いのは当たり前です。

自分の性質にわざわざ反発しているわけですからね。

人見知りの内向型コミュ障の人が、わざわざ無理をして大人数の飲み会に参加するようなものです。

想像しただけでも非常に苦痛な光景です…

努力する辛さが改善する喜びより大きいときには無理に闘わなくていい

どれだけ効果的な方法だとしても、自分のメンタルがそれに向き合えるだけのエネルギーを持っていなければ、実践することは難しいと考えてください。

どうしてもその苦しさに耐えられないという人は、無理に気質と向き合うのはやめましょう。

改善しようとするのではなく、ひたすらHSPの気質が出やすい状況を避けることをおすすめします。

気質と向き合うことで自分が壊れてしまっては、それこそ本末転倒ですからね。

一方で、改善する努力の過程で気質と向き合うのにちょっと疲れたなんて方。

そんな方も、メンタルを回復する意味で、たまに気質の出やすい状況を避けるのはおすすめですよ。

休憩しながら、マイペースに気質の改善を進めましょう。

この世界は全てあなたが作り出したもの

あなたの世界を作ったのはあなた自身です。

あなたの経験であり、あなたの感情であり、それらを投影したものがこの世界です。

この世界に満足していないのであれば、あなたの力でそれを変えることができます。

HSPの気質と向き合うのは正直地獄です。

「自分はこういう生まれなんだから仕方がない…」

なんて思っている人も、気質が出やすい状況を100%避けて生きていくことなんてできません。

自分の気質を諦めているうちは、それをコントロールできるようにはなれないでしょう。

とにかく諦めず、苦しい中でもどれだけ自分と向き合っていけるかが、気質を改善するカギとなります。

私もまだまだ頑張ります!

一緒に闘いましょう。

この記事を読んだHSPさんが、今日から楽に生きられますように。

-HSP, 克服