こんな疑問に答えます。
ミニマリストのライフスタイルに興味がある方へ。
持たない暮らしの始め方と必要最低限の生活を維持するコツをご紹介します。
余白のある生活に魅力を感じている人は、ぜひ参考にしてみてください。
もくじ
ミニマリストの生活スタイルが向いている人
ミニマリストは「なんでも捨てる人」でも「最小限のもので生活する人」でもありません。
不要なものを選別し手放すことで「自分にとって必要なものや大切なことをより大事にする人」です。
そんなミニマルな生活スタイルが注目されはじめたのは2015年頃でした。
モノを手放す「断捨離」という言葉が流行り出したのも同じ頃です。
ミニマリストという生き方は、あくまでもよりよく生きるための手段です。
モノや情報に溢れた現代社会で生きにくさを感じた人たちが、自分らしい暮らしを手に入れるために始めたシンプルな思考法、それがミニマリスト。
ミニマリストを目指す人が増える中、特にミニマルな生活に向いている人・おすすめしたい人をご紹介します。
生活費を抑えたい人
お金の流れを変えたい人にとって、ミニマルな生活はとてもおすすめです。
ミニマリストは必要以上に多くのものを持ちません。
そのため生活費もそれ相応に抑えることが可能です。
例えば以下のような感じ。
【住居費】所持品が少ないため、最低限の広さの安い物件に住める。
【光熱費】無駄遣いに気づきやすいため、水土代・ガス代・電気代を節約できる。
【被服費】少数精鋭の服を長く着るため、買い足すことがほぼない。
【日用品費】日頃使う消耗品の数が少ないため、買い物に行く頻度が減る。
ミニマリストになるきっかけが生活水準を下げるためだったという人もたくさんいるくらいです。
私もそのひとりです。
日々の暮らしに疲れを感じている人
ミニマリストになると、これまで当たり前に行っていた習慣が見直されます。
するとやらなくてもいいことに気づけるようになり、自然と自由に使える時間が増えていきます。
家事に追われていた人は心に余裕が持てますし、副業に時間を使うこともできるようになります。
常に何かしらのストレスを抱え、漠然とした生きにくさを感じている人にとって、ミニマリストな生活は処方箋にもなり得ます。
時間はあなたの命です。
時間さえあれば考える余裕も生まれますし、やりたいことだってできるようになります。
今の生活が苦しいという人は、環境を変えるきっかけとしてミニマリスト生活でミニマルな思考を身につけることをおすすめします。
複数のことを同時にこなせないシングルタスクの人
複数のことを同時にこなすマルチタスクが苦手なシングルタスクの人にもミニマリスト生活はおすすめです。
シングルタスクの人は情報過多になるとストレスを溜めやすく疲れやすい傾向があります。
ミニマルな生活では、身の回りの情報が自然と必要最小限に抑えられるため、非常にストレスがかかりにくいです。
モノはもちろん、情報も、人間関係も、自分にとって必要な心地いい量しか入ってきません。
シングルタスクでストレスを抱えている人はミニマリスト生活も視野に入れてみましょう。
繊細な気質を持つHSPの人
ミニマリストの中には、人よりも感覚が鋭いHSPの人がたくさんいます。
自分にとって快適な生活環境を求めた結果、ものを減らすことで心の負担も減らすことができるミニマリズムにたどり着くようです。
実は私もそのひとりです。
以前から人よりも多くの情報に反応してしまうことがとても苦痛で、そんなときにミニマリズムに出会いました。
おかげで、モノも情報も人間関係も、すべて自分でコントロールできるようになりストレスも激減しました。
ミニマリストになるための5ステップ
必要最低限のモノに囲まれて快適に暮らすミニマリストの生活には、ものを増やさないための基本サイクルがあります。
ミニマリストが実践している生活スタイルを学び、効率的にミニマリストを目指しましょう。
①買わない【情報を見ない】
大前提として、ミニマリストは必要以上にものを買いません。
ものの量をコントロールするためには、まずはものを増やさないことが鉄則です。
無駄に買わないコツは、「情報を見ない」ことです。
ネットショッピングやフリマアプリ、ウィンドウショッピングなどの習慣がある人は、目的もなくなんとなく徘徊する癖をやめましょう。
情報を見なければ欲しくもならないので、物欲が湧いてこなくなるのを実感できます。
私もメルカリで服を見る習慣があったのですが、それをやめたら服も買わなくなり大幅な節約にもつながりました。
②今あるものを手放す【断捨離】
モノを増やさない習慣ができたら、ようやくミニマリストの真骨頂でもあるモノを減らす作業に入ります。
手放す基準が分からない方は、以下のものから断捨離してみましょう。
□明らかなゴミ
□壊れているもの
□期限切れのもの
□劣化したもの
□1年間使わなかったもの
□複数あるもの
□地味にストレスが溜まるもの
もちろん一気に手放すのが難しい場合は、保留しても構いません。
ただし、保留する場合も「3ヶ月まで」などと期限を決めましょう。
断捨離は体力を使うので、後にとっておくほど面倒になり保留のものを放置することになりかねませんので。
ポイント
モノを手放すとき、人は驚くほどにアイデアマンになります。
あれに使えるかもこれに使えるかもと、捨てないための使い道を考えてしまうのです。
モノを減らしたいときは、捨てない理由ではなく捨てる理由を探すことに専念しましょう。
ものを減らしたついでに、収納を減らすことをおすすめします。
人間には収納(余白)があるとつい埋めたくなってしまう習性があります。
ものを減らして空いた収納ボックスなどは、「いつか使うかも」と取っておかずに潔く手放しましょう。
③収納場所を決める【モノの住所を決める】
ある程度ものの数を減らすことができたら、次は収納場所を決めましょう。
ミニマリストの収納において欠かせないのが、「余白」です。
ものをギチギチに詰め込んだ収納はものを取り出す際にとても不便です。
7割収納を意識して、ものを収納する場所を決めましょう。
収納場所を決めるコツは、できるだけ普段使う場所の近くに置くことです。
使うときにいつでもさっと取り出しやすい場所に収納するのがベストです。
「使ったら戻す」を習慣にして、ものが散らかって紛失する事態を防ぎましょう。
④欲しいものではなく「必要なもの」を買う
ミニマリストは物欲からものを買うということが滅多にありません。
なぜなら、欲しいものではなく「必要なもの」を買う習慣が身に付いているためです。
衝動買いやセールにつられて買い物をすることもありません。
趣味にはお金をかけることもありますが、十分に検討してから購入に踏み切ります。
ミニマリストがものを少なく維持できる理由は、買い物のルールを徹底しているからなんです。
⑤買ったら手放す【モノを増やさない】
ミニマリストが買い物をしたら、すでに持っているものを見直します。
似たような用途のものや同じものは複数持たないよう、買ったら手放すのが基本ルールです。
「1in1out」もしくは「1in2out」が買い物の基本です。
厳密に言えば、買い物をする時点で手放すものに目星をつけている場合が多いです。
増えた分を減らすことで、ものを買っても増えない工夫をしているんですね。
ミニマリストが持っているアイテムの共通点
モノを持たないミニマリストが選ぶものの特徴は3つあります。
□視覚を刺激しないシンプルでスタイリッシュなデザイン・色
□持ち運びや収納がしやすいコンパクトな大きさ
□必要十分な機能性
それぞれについて簡単に解説します。
視覚を刺激しないシンプルでスタイリッシュなデザイン・色
生活用品はその名の通り日常生活で使うものであるため、生活感が出やすいです。
ミニマリストは生活用品に関しても無駄のないシンプルでスタイリッシュなデザインを好みます。
色も白や黒に統一し、シンプルな部屋に溶け込むよう工夫していることがほとんどです。
持ち運びや収納がしやすいコンパクトな大きさ
生活用品の収納方法は様々ありますが、ミニマリストはできるだけ場所を取らないコンパクトなサイズの日用品を好みます。
最小限の収納に抑えるためにも、最小限の大きさの生活用品を使う傾向があるんですね。
「大は小を兼ねる」とはよく言いますが、ミニマリスト的には大では余分(無駄)だと考えるためです。
必要十分な機能性
安価で買える便利な生活用品はたくさんありますが、ミニマリストは機能性も最小限を好みます。
必要以上の機能は場所を取ったり持て余してしまう可能性があるためです。
生活用品は自分に必要なシンプル設計のものを使うのがミニマリストです。
ご紹介してきたように、ミニマリストには合理的にものを減らし、増やさないための習慣があります。
ミニマリストを目指している方は、ぜひ参考にしてみてください。